2020-01-01から1年間の記事一覧

ガッコ ノ センセ ノ オトモダチ vol.550

はしご酒(4軒目) その百と百と九十一 「ラクダ カレテタマルカ カルレモマタヨシ」 なぜか再び、私イチオシの、あの、晩年の笑福亭松鶴の『らくだ』のことが、頭を過(ヨギ)る。 私にとって、松鶴の『らくだ』は、単なる落語のネタである、ということに、留ま…

ガッコ ノ センセ ノ オトモダチ vol.549

はしご酒(4軒目) その百と百と九十 「キトクケンエキ ダハ?」 まことしやかに囁かれている、重厚な漢字が6個も勇ましく並ぶ「既得権益打破」。コイツが、なかなか怪しい、と、毎度のことながら疑い深いAくん。 権力を握る者がナニかに手を付けようとするとき…

ガッコ ノ センセ ノ オトモダチ vol.548

はしご酒(4軒目) その百と百と八十九 「コミ ト イレ?」 「こみ、と、いれ、とでは、大違いなんだよな」、と、突然、ワケのわからないコトを宣い出すAくん。 「コ、コミットイレ、ですか」、と私。 「コミットイレか~。ナニやら結果にコミットしそうなトイレっ…

ガッコ ノ センセ ノ オトモダチ vol.547

はしご酒(4軒目) その百と百と八十八 「シンポガナイ シンポシヨウトシナイ」(アノ コウモトヒロト) 「進歩がない、進歩しようとしない」。ザ・クロマニヨンズのボーカルである、あの甲本ヒロトが、ある番組で、これまでの自分たちを振り返り、クールにそのよう…

ガッコ ノ センセ ノ オトモダチ vol.546

はしご酒(4軒目) その百と百と八十七 「フキヨセモンモウ イトウツクシ」(アノ ゼットサン) 晩秋。とりわけ、お気に入りの季節なの、と、あのZさんが宣っていたことを、ふと思い出す。 冷えた地面にハラハラと、ポトリポトリと落ちた葉やら木の実やらに、冷…

ガッコ ノ センセ ノ オトモダチ vol.545

はしご酒(4軒目) その百と百と八十六 「ジョウザイキン ト アイジョウ トガ パワーヲ アタエテイル」(アル ジョユウサン) ある女優さんが、「料理、毎日、されているんですか」、と、尋ねられたときに、笑顔でサラリと、こう答えたんだよね、とAくん。 私のこ…

ガッコ ノ センセ ノ オトモダチ vol.544

はしご酒(4軒目) その百と百と八十五 「ロックハアルケド ロールハドウシタ(キース・リチャーズ)」 あの、Zさんイチオシのドラマー、チャーリー・ワッツと、私が、なぜかお気に入りのロン・ウッドを擁するモンスターバンド、ローリング・ストーンズのギタリ…

ガッコ ノ センセ ノ オトモダチ vol.543

はしご酒(4軒目) その百と百と八十四 「チイサナセカイ ト オオキナセカイ ト」 ヤヤもすれば、じゃ、相手を叩き潰せばいいじゃないか、と、どうしても思いがちだ。ごく身近な人間社会においても、身近でない国際社会においても、である。ヘタをすると、その…

ガッコ ノ センセ ノ オトモダチ vol.542

はしご酒(4軒目) その百と百と八十三 「チカイミライ ト トオイミライ ト」 「なぜ、真っ当な論戦が繰り広げられないのか、からの、私なりに、以前からずっと思っているコトがあるのですが」、と私。 Aくん、オッ、という表情。 「たとえば、ソコに一本の木があ…

ガッコ ノ センセ ノ オトモダチ vol.541

はしご酒(4軒目) その百と百と八十二 「タテ タツンダ ジヨー!」② ナニがナニやら、ニワカには、その小さな雄叫びをの真意を掴み切ることなどできないでいる私に、さらにAくんは、浴びせ倒すが如くにグイグイと語り続ける。 「ジョー、じょう、情、なんだと…

ガッコ ノ センセ ノ オトモダチ vol.540

はしご酒(4軒目) その百と百と八十一 「タテ タツンダ ジョー!」① なぜ、真っ当な論戦が繰り広げられないのか。 なぜ、相手の意見に耳を傾けられないのか。 なぜ、ハートはあたたかいまま、アタマはクールに、考え、そして、判断することができないのか。 こ…

ガッコ ノ センセ ノ オトモダチ vol.539

はしご酒(4軒目) その百と百と八十 「ワスレサラレヨウトシテイル」 私たちの存在そのものが、世の中から忘れ去られようとしている、と、ある難民キャンプの男性が、重く呟く。 圧倒的に強い者たちに振り回され続けてきた圧倒的に弱い者たちの嘆きのほとんど…

ガッコ ノ センセ ノ オトモダチ vol.538

はしご酒(4軒目) その百と百と七十九 「フェイク ナ カミカクシ!」 大昔、この国では、ある日、ある時、忽然と、子どもたちが消える「神隠し」なるものがあったという。現代では、神が子どもたちを隠した、などと考える人は、ほとんどいないわけで、ナンらかの…

ガッコ ノ センセ ノ オトモダチ vol.537

はしご酒(4軒目) その百と百と七十八 「ワールドワイド ナ ココダケノ ハナシ」 仕事帰りにチョイと一杯ひっかけて、ヤレ、上司にムカつく、やら、ヤレ、あのタレント、この頃ナニサマ!?、やら、ヤレ、国の愚策に、バカじゃないの、やら、と、言いたい放題…

ガッコ ノ センセ ノ オトモダチ vol.536

はしご酒(4軒目) その百と百と七十七 「カチウマニノルンジャーズ」 勝ち馬に乗る。 その馬が、好ましいとか好ましくないとか、とか、正しいとか正しくないとか、は、この際、少しの間、脇に置いておくことにして、とにかく、勝ちとか負けとか、という、その…

ガッコ ノ センセ ノ オトモダチ vol.535

はしご酒(4軒目) その百と百と七十六 「ブ~フ~ウ~ ハ ク~フ~ウ~」 ♪ブ~フ~ウ~、ブ~フ~ウ~、いっさんびきの~、こ、ぶ、た~ あの、ドラえもんやら窓ぎわのトットちゃんやらが、その、声を担当した、伝説のTV着ぐるみ人形劇『ブーフーウー』の主題…

ガッコ ノ センセ ノ オトモダチ vol.534

はしご酒(4軒目) その七十五 「ヨウカイ オモイノママン」 Aくん命名の妖怪シリーズの中で、このところ、ニジリニジリと勢力を拡大しつつあるのが、知らないうちに、力あるものの御意向に寄り添いつつ、天才的に世論を、思いのままに誘導する、かの如くの、…

ガッコ ノ センセ ノ オトモダチ vol.533

はしご酒(4軒目) その百と百と七十四 「ミカンノビ ト ウソイツワリ」 永遠に完成することがないかもしれない未完の「美」というものがある、とAくん。 そのもう一方で、最初から、スミからスミまで完璧に仕上がっている、スキのない「美」というものがある。そ…

ガッコ ノ センセ ノ オトモダチ vol.532

はしご酒(4軒目) その百と百と七十三 「ヤマジロ ジロジロジロリ」② 「誰だったかは覚えていないけれど、どの民の、どの住まいの窓からも、煙が立ち上っていないことに、コレはエライことだと思った、ということらしいんだな」 「火事?、じゃないか。煙が立ち上…

ガッコ ノ センセ ノ オトモダチ vol.531

はしご酒(4軒目) その百と百と七十二 「ヤマジロ ジロジロジロリ」① 地野菜を購入しに、たまに訪れる道の駅から、それほど離れていないところに、南北に、細長く伸びつつコンモリと、可愛くそびえ立つ山のその頂(イタダキ)に、以前から、訪れよう訪れようと思…

ガッコ ノ センセ ノ オトモダチ vol.530

はしご酒(4軒目) その百と百と七十一 「マケマケヤマ ナ カチカチヤマ」② 「かちかちやま、この昔話は、いったいナニを僕たちに語り伝えようとしているのか」、とAくん。 Aくんもまた、この、サイコでバイオレンスなスリラー昔話に、ナニか摩訶不思議なものを…

ガッコ ノ センセ ノ オトモダチ vol.529

はしご酒(4軒目) その百と百と七十 「マケマケヤマ ナ カチカチヤマ」① あまりの口の悪さに腹を立てたお爺さんが、そのタヌキを捕まえる。しかし、ヒトのいいお婆さんが、タヌキに騙され、殺害され、スープにまでされ、さらには、なんと、ナニも知らないお爺…

ガッコ ノ センセ ノ オトモダチ vol.528

はしご酒(4軒目) その百と百と六十九 「ロンテン スリカエ ノ カイ」 強引な詭弁(キベン)に命を懸けるキベンジャーズや、高圧的な俯瞰(フカン)に満足気なフカンジャーズたちの努力の甲斐もあって、そこかしこの論点たちは、すっかり掏(ス)り替えられてしまい…

ガッコ ノ センセ ノ オトモダチ vol.527

はしご酒(4軒目) その百と百と六十八 「メイレイサレタラスルンジャーズ」② 「こういう行動をとるべきだ、と、いうことがあるとする。そのとき、自分自身で、なぜ、そういう行動をとらなければならないのか、を、シッカリと考え、納得した上で、その行動をとる…

ガッコ ノ センセ ノ オトモダチ vol.526

はしご酒(4軒目) その百と百と六十七 「メイレイサレタラスルンジャーズ」① あるお笑いタレントが、取材されていた一般ヤングピーポーの、ある発言に対して、それはダメだろ、と、珍しく、否定的なコメントをしていた、そのことが、そのままずっと頭の中に残…

ガッコ ノ センセ ノ オトモダチ vol.525

はしご酒(4軒目) その百と百と六十六 「フカンジャーズ!」 引退されて、すでに十数年経つけれど、この国でもイタリアでも活躍した、ある、気持ちいいぐらい個性的なサッカー選手の、ある言葉が、とても印象的であった、とAくん。 あるときから、もう一人の…

ガッコ ノ センセ ノ オトモダチ vol.524

はしご酒(4軒目) その百と百と六十五 「キベンジャーズ!」 「詭弁(キベン)」に、「正論」の鎧(ヨロイ)を纏(マト)わせることに長けた、テクニカルな天才肌たちのことをAくんは、「キベンジャーズ」と呼ぶ。 こういった、一種のダークヒーローは、いつの時代におい…

ガッコ ノ センセ ノ オトモダチ vol.523

はしご酒(4軒目) その百と百と六十四 「ブンカ ゲイジュツ ミツ ノ アジ」 ムンムンと湿っぽく、グチャグチャッと密集した、不思議にワクワクするような、そんな熱を帯びた、凝縮感のある闇の中から、脈々と、類稀(タグイマレ)なる個性が、その結晶が、いくつ…

ガッコ ノ センセ ノ オトモダチ vol.522

はしご酒(4軒目) その百と百と六十三 「マスマス メ ヲ スマス カラノ ミラクル ミヌクルマン サンジョウ!」② さらにAくん、そんな目のパワーをフル稼働させ、ミラクルに見抜く力をもつスーパーな人たちのことを、僕は、「ミヌクルマン」と呼んでいる、と、畳…

ガッコ ノ センセ ノ オトモダチ vol.521

はしご酒(4軒目) その百と百と六十二 「マスマス メ ヲ スマス カラノ ミラクル ミヌクルマン サンジョウ!」① 少しの間、おとなしくしていた、というか、女将さんと、コソコソと、おしゃべりを楽しんでいたAくんであったのだけれど、私が、ブツブツと独り言…