2021-03-01から1ヶ月間の記事一覧

ガッコ ノ センセ ノ オトモダチ vol.640

はしご酒(Aくんのアトリエ) その八十一 「クロウタドリ!」① ザ・ローリング・ストーンズほどではないものの、なぜか苦手であったザ・ビートルズ。その、私とのキョリが、どうしても、なかなか縮まらなかったのである。 当時、ウブで生真面目な少年であった私…

ガッコ ノ センセ ノ オトモダチ vol.639

はしご酒(Aくんのアトリエ) その八十 「イイトコドリ!」 「先ほどの、科学的な根拠なき楽観主義、の、申し子とも言われている新種の鳥類『イイトコドリ』が、このところ、そこかしこで、羽ばたいて羽ばたいてタイヘンみたいなんだよな」、とAくん。 新種の鳥…

ガッコ ノ センセ ノ オトモダチ vol.638

はしご酒(Aくんのアトリエ) その七十九 「デバガメシンドローム!」② 「覗き見趣味みたいなものの総称として、たしか、デバガメ、って言っていたような」 「そうそうそうそう、それだよ、それ」 ほんの少しだけスッキリしたような気はするけれど、でも、いま、ナ…

ガッコ ノ センセ ノ オトモダチ vol.637

はしご酒(Aくんのアトリエ) その七十八 「デバガメシンドローム!」① その、覗き見、で、今、ある男の名前が頭の中を過(ヨギ)ったのだ、と、前置きした上で、Aくん、池田亀太郎という人物をご存じか、と尋ねてくる。 直ちに私の脳内ファイルを、自分としては…

ガッコ ノ センセ ノ オトモダチ vol.636

はしご酒(Aくんのアトリエ) その七十七 「カンコゥ カンコゥ ナ イ テ ル~」 以前から、「観光」という言葉に、ピンとこない、というか、解(ゲ)せない、というか、とにかく、違和感も抵抗もある。 そもそも、観光、って、ナンだ。 観光立国、って、いったい、…

ガッコ ノ センセ ノ オトモダチ vol.635

はしご酒(Aくんのアトリエ) その七十六 「べラボ~ブラボ~コラボ~」③ 「ナントカ山にナントカさんの作品があるから行ってみるといい、って言うわけよ。ある、いい感じの若い、といっても四十そこそこぐらいかな、の、作家さんが」、とAくん。 「で、見に行か…

ガッコ ノ センセ ノ オトモダチ vol.634

はしご酒(Aくんのアトリエ) その七十五 「べラボ~ブラボ~コラボ~」② 以前に、四国の山間部の、限りなく村っぽい、ある小さな町に行ったときのことだ、と、ユルリと、語り始めたAくん。 たまたま、このところよく見かける、いわゆる「まちおこし」的なアート…

ガッコ ノ センセ ノ オトモダチ vol.633

はしご酒(Aくんのアトリエ) その七十四 「べラボ~ブラボ~コラボ~!」① 「べラボ~にブラボ~なコラボ~ってのが、閉塞感を打破する救世主となり得る!、とは思わないかい」、とAくん。 もう、親父ギャグはいいから、と、心の中で叫ぶ、私。 でも、そう叫び…

ガッコ ノ センセ ノ オトモダチ vol.632

はしご酒(Aくんのアトリエ) その七十三 「バイリンガレ?」 「ほら、あの、やたらと大阪弁の彼」、と、またまたOくんについて語り始める、Aくん。 Oくんがどうしたというのだろう。 「彼、ああ見えて、帰国子女なんだよな」 「えっ!、そうなんですか」 「そう、…

ガッコ ノ センセ ノ オトモダチ vol.631

はしご酒(Aくんのアトリエ) その七十二 「ブタ ヨリモ トリ?」 「少ししかないんだけれど、これ、地鶏の炭火焼き」、と、にこやかにそう言いながら、奥から戻ってきたAくん。 炭火焼きっぽい香ばしい香りが立ち込める。 そして、「先ほどの、ちりめん山椒の話…

ガッコ ノ センセ ノ オトモダチ vol.630

はしご酒(Aくんのアトリエ) その七十一 「ヘンケン ヤ ムシ サマザマナ ジンケンシンガイ」 語り疲れたのか、Aくん、やにわに奥へ、と、姿を消す。 手もち無沙汰で、ナニ気に周りを見渡していると、小さな本棚のようなところにスコンと置かれた一冊の本が目…

ガッコ ノ センセ ノ オトモダチ vol.629

はしご酒(Aくんのアトリエ) その七十 「エークン ユメヲミル ユメヲカタル」⑧ 「命懸けで一戦交えることも覚悟した、戦闘モードのAくんのその前に、突如現れた驚くほど普通のヒゲ男が、ごく普通にフランス語で語り掛けてくる。クォ~ンニチハ~、ドゥアイジォ…

ガッコ ノ センセ ノ オトモダチ vol.628

はしご酒(Aくんのアトリエ) その六十九 「エークン ユメヲミル ユメヲカタル」⑦ Aくんの夢の中のもうひとりのAくんは、持ち前の体力と行動力と、失敗しがちな判断力とで、とうとう、ふたりの後期高齢者によるサスペンスフルな冒険飛行アドベンチャーに足を…

ガッコ ノ センセ ノ オトモダチ vol.627

はしご酒(Aくんのアトリエ) その六十八 「エークン ユメヲミル ユメヲカタル」⑥ 「おじいちゃ~ん、お客さん。ほ~い、ブオッホ。よろしくね、おじいちゃん。任せておけい、ブオッホ。ま、ま、ま、マジかよ、よろしくね、おじいちゃん、だと~。おじいちゃんは…

ガッコ ノ センセ ノ オトモダチ vol.626

はしご酒(Aくんのアトリエ) その六十七 「エークン ユメヲミル ユメヲカタル」⑤ 「原稿が入っている紙袋に印刷されている出版社の住所を、そのキュートな娘さんに見せながら、さすがにココへは行けないでしょ、と、とりあえず言ってみる」 たしかに、水上機セス…

ガッコ ノ センセ ノ オトモダチ vol.625

はしご酒(Aくんのアトリエ) その六十六 「エークン ユメヲミル ユメヲカタル」④ ナニも考えずにタラリタラリと、人の流れに身を任せて歩いていると、大きな川が見えてくる。こんなところにこんな大きな川があったなんて知らなかったな、と、少し驚くAくん。…

ガッコ ノ センセ ノ オトモダチ vol.624

はしご酒(Aくんのアトリエ) その六十五 「エークン ユメヲミル ユメヲカタル」③ 「ナニやらザワついている。人も妙に多い。アナウンスが流れる。人身事故らしい。人身事故?、俺のことか?、違うだろ。鼻血程度のことで、こんな大騒ぎになるはずがない。誰のこ…

ガッコ ノ センセ ノ オトモダチ vol.623

はしご酒(Aくんのアトリエ) その六十四 「エークン ユメヲミル ユメヲカタル」② 「そんなAくんだけに、さっそく駅構内のエスカレーターで、周囲の迷惑顧みず荒っぽく駆け上がる若者Bと、一悶着を起こす」 おおおっ。 ちょっとした時事ネタも織り交ぜつつ、と…

ガッコ ノ センセ ノ オトモダチ vol.622

はしご酒(Aくんのアトリエ) その六十三 「エークン ユメヲミル ユメヲカタル」① 「君の、ジョン・コルトレーンとのジョイントライブに比べれば、見劣りもするし、その足元にも及ばないレベルの、そんな、僕の夢なんだけれど・・・」 おっ。 いい夢を見た、とい…

ガッコ ノ センセ ノ オトモダチ vol.621

はしご酒(Aくんのアトリエ) その六十二 「セイジ デハナク カガク」 どちらかというと、政治も科学も苦手分野で、好き嫌いで言えば、少なくとも好きではない。のだけれど、ある国の、権力を握るシモジモじゃないエライ人の、この、「政治ではなく科学」という言…

ガッコ ノ センセ ノ オトモダチ vol.620

はしご酒(Aくんのアトリエ) その六十一 「ヨウカイ カンミンズブズブ」 「官と民がズブズブ!」 カンとミンがズブズブ。 カンミンズブズブ、カンミンズブズブ、か~。 Aくんの口から、突然、飛び出てきたこの過激な一言が、その粘着力の凄まじさも手伝って、私…

ガッコ ノ センセ ノ オトモダチ vol.619

はしご酒(Aくんのアトリエ) その六十 「ダイアログ!」 ある知人が、この国のディスカッションは、ドコからドウ見ても相手をディスるだけのディスルカッションだな、と、実に上手く言ってのけていたことを思い出す。 相手の弱味を突いて、打ち負かす。 相手を…

ガッコ ノ センセ ノ オトモダチ vol.618

はしご酒(Aくんのアトリエ) その五十九 「ヨウカイ オコメバナレ」② いや、そんなことはない。 以前にAくんも言及していたように、他の食品に比べて、圧倒的にアレルギーは少ないみたいだし、玄米であれば、ほぼ完全食品らしいし、そもそも、食卓に並ぶ大抵…