2021-07-01から1ヶ月間の記事一覧

ガッコ ノ センセ ノ オトモダチ vol.709

はしご酒(Aくんのアトリエ) その百と五十 「フヌケ ナ フワライドウ」 「付和雷同(フワライドウ)」という四文字熟語をご存じか、とAくん。 付和雷同、か~。 「我々の考えや行動って、ずっとそのまま同じなのではなくて、ズルリズルリと変化していきがちだろ」 「…

ガッコ ノ センセ ノ オトモダチ vol.708

はしご酒(Aくんのアトリエ) その百と四十九 「フテキセツダケレドモ イホウデハナイ」 それでもやはり、必要な時、必要な法は必ず必要なのである。 たとえば、限りなく人災にしか思えないような、そんなトンでもないことが起こってしまった時に、有識者らしき…

ガッコ ノ センセ ノ オトモダチ vol.707

はしご酒(Aくんのアトリエ) その百と四十八 「ダレニトッテノ ナンノタメノ ナニヲマモルタメノ」 法は順守されなければならない。 突然、そんなことを言い出したものだから、おもわずAくんの顔を覗き込む。 いたって真面目な顔つき。ココは、真面目に返さね…

ガッコ ノ センセ ノ オトモダチ vol.706

はしご酒(Aくんのアトリエ) その百と四十七 「ナニガワルイ ドコガワルイ」② 「他にどう考えられるんだよ、って話だけどな~」 チッチッチッチッチッ、と、まるでメトロノームと同じように、人差し指を、目の前で左右に振りながら、待ってましたとばかりに、私。…

ガッコ ノ センセ ノ オトモダチ vol.705

はしご酒(Aくんのアトリエ) その百と四十六 「ナニガワルイ ドコガワルイ」① ソレは、太古よりDNA に刷り込まれている、としか思えない、生き抜くための自己防衛本能なのかもしれない。 Aくんの「むしろマナーパワー」理論に聞き入っているうちに、少しピント…

ガッコ ノ センセ ノ オトモダチ vol.704

はしご酒(Aくんのアトリエ) その百と四十五 「メザセ マナーパワーリッコク」② 「いやいや、それでもやはり、めざせ、マナーパワー立国であるべきです。そうであってほしい。強制的に、罰則付きの法的圧力にモノを言わせて思い通りにピーポーたちを動かず、な…

ガッコ ノ センセ ノ オトモダチ vol.703

はしご酒(Aくんのアトリエ) その百と四十四 「メザセ マナーパワーリッコク」① 罰則さえも伴う法的強制力のあるモノの遥か手前に、良識と倫理観に裏打ちされた「マナー」という人類の宝物のようなモノの存在がある。おそらくこの国は、あの時の、あの、権力の暴…

ガッコ ノ センセ ノ オトモダチ vol.702

はしご酒(Aくんのアトリエ) その百と四十三 「ズルズルズルイ ケツロンアトマワシ ダイサクセン」 圧倒的に優位に立つアチラ側と、基本的に指示待ちするしかない受け身である現場のコチラ側との間で、繰り広げられた露骨なまでに姑息な大作戦について、聞いて…

ガッコ ノ センセ ノ オトモダチ vol.701

はしご酒(Aくんのアトリエ) その百と四十二 「シッタコッチャナイ ト ソンナモントチャウン」 今宵も、会話のそこかしこに登場する、数時間ほど前には再会まで果たせた、あの、どこまでも大阪弁のOosacan(大阪人)なOくんの、数多ある口癖の中で、Aくんが「そ…

ガッコ ノ センセ ノ オトモダチ vol.701

はしご酒(Aくんのアトリエ) その百と四十二 「ニトウリュウ ノ オトコ」 高校生たちのパワーみなぎるベーコンに舌鼓を打っているうちに、ふと、すっかり忘れてしまっていたある若者のことが脳裏に現れる。 少し前のことだが、たまたま、その、若い人形遣いと…

ガッコ ノ センセ ノ オトモダチ vol.700

はしご酒(Aくんのアトリエ) その百と四十一 「タカガベーコン サレドベーコン」② 「おまたせ~」 そう言いながらAくんが、ザラリとした土の風合いの小皿に、いい塩梅に焼き目が付けられたベーコンの小片を、いくつか盛って戻ってくる。 「ジャストタイミングな…

ガッコ ノ センセ ノ オトモダチ vol.699

はしご酒(Aくんのアトリエ) その百と四十 「タカガ ベーコン サレド ベーコン」① あまりにドッと疲れ果てたせいだろうか、ナニを思うということもなく、ただボンヤリと、再び、棚に並ぶ何冊かの書籍たちに目をやる。 ん? Francis Bacon? フランシス・バコン…

ガッコ ノ センセ ノ オトモダチ vol.698

はしご酒(Aくんのアトリエ) その百と三十九 「ホシガリマセンカツマデハ フタタビ」 先ほどの、Aくんが宣うところの「欲しがりません勝つまでは」、が、なぜか、というか、やはり、というか、時間を追うごとに、消化されるほん手前の小腸あたりの柔突起に、引…

ガッコ ノ センセ ノ オトモダチ vol.697

はしご酒(Aくんのアトリエ) その百と三十八 「イカナルサベツモ ユルサナイ」 「理屈抜きに、いかなる差別も許さない、と、謳(ウタ)っているにもかかわらず、大抵の場合、そうした差別に対する対応は、ルーズで、いい加減で、ソコに、この国、この星、挙げての…

ガッコ ノ センセ ノ オトモダチ vol.696

はしご酒(Aくんのアトリエ) その百と三十七 「クリティカル フレンド」 クリティカル(critical )という英単語があるんだけど、と、毎度のことながら、随分と唐突に語り出した、Aくん。 「ク、クリティカル、ですか」 「そう、クリティカル。聞いたことないかい」…

ガッコ ノ センセ ノ オトモダチ vol.695

はしご酒(Aくんのアトリエ) その百と三十六 「ノドモトスギレバ~ ナ レバー ト スパイス」③ 「マッタリとトロける甘い香り、キリリとキレる爽やかな香り、ヒリヒリとシビレる突き刺す香り、などなどの香りと共に、心地よい刺激がベッチャリと粘膜にへばり付く…

ガッコ ノ センセ ノ オトモダチ vol.694

はしご酒(Aくんのアトリエ) その百と三十五 「ノドモトスギレバ~ ナ レバー ト スパイス」② 「でもね、スパイスも、その使い方次第で悪魔にもなり得る、ってことだけは忘れるべきじゃない」 「悪魔にも、ですか」 さすがに驚いてしまう。 スパイスのイメージは、…

ガッコ ノ センセ ノ オトモダチ vol.693

はしご酒(Aくんのアトリエ) その百と三十四 「ノドモトスギレバ~ ナ レバー ト スパイス」① もともとは、レバーと言えば鶏肉、鶏肉のレバー以外はレバーにあらず、などと、頑(カタク)なに言い続けていたのだけれど、ある友人が、レバーはやっぱり豚でしょ、…