2020-04-01から1ヶ月間の記事一覧

ガッコ ノ センセ ノ オトモダチ vol.396

はしご酒(4軒目) その百と四十七 「オレヲ テラス タイヨウ」① 自分の力だけで、自分を輝かせることなど、そう易々とできることではないけれど、幸いなことに、俺には、俺を照らす太陽がある、みたいなことを、誰かが言っていた、とAくん。 俺を照らす太陽か…

ガッコ ノ センセ ノ オトモダチ vol.395

はしご酒(4軒目) その百と四十六 「ゼントタナン ココロ ノ ジュギョウ」④ Aくんの、それなりに的を得た熱き愚痴を聞くにつれて、ズンズンと思えてきたことがある。 不幸にも出番を失ってしまったスーパー先人たちの、その英知と気概と覚悟、そうした境地の…

ガッコ ノ センセ ノ オトモダチ vol.394

はしご酒(4軒目) その四十五 「ゼントタナン ココロ ノ ジュギョウ」③ グビリと呑み干したぐい呑みをカウンターの上にトンと置いたAくんは、その、立ちはだかる最大のネックについて、クレッシェンドに語り始める。 「そんじょそこらのシモジモじゃないエライ…

ガッコ ノ センセ ノ オトモダチ vol.393

はしご酒(4軒目) その百と四十四 「ゼントタナン ココロ ノ ジュギョウ」② そもそも、おそらく、シモジモじゃないエライ人たちがつくりあげたのであろう現在の、そこかしこの大人の事情に配慮しまくった残りカスのような「道徳」というものに、これからの教育の…

ガッコ ノ センセ ノ オトモダチ vol.392

はしご酒(4軒目) その百と四十三 「ゼントタナン ココロ ノ ジュギョウ」① 教育のヤヤこしさは、ヤヤもすると、その教育の側面に、ヤヤこしきものがベチャッとへばりつきやすい、という特質ゆえのヤヤこしさなのだろう、とAくん。とくに公教育における「心の…

ガッコ ノ センセ ノ オトモダチ vol.391

はしご酒(4軒目) その百と四十二 「トラワレ カラノ カイホウ」④ ナニかに憤(イキドオ)る。 ナニかに妬(ネタ)み嫉(ソネ)む。 ナニかに怯(オビ)える。 ナニかに深く落ち込(フカクオチコ)む。 得体の知れないモンスターによる得体の知れないナニか。私たちは、…

ガッコ ノ センセ ノ オトモダチ vol.390

はしご酒(4軒目) その百と四十一 「トラワレ カラノ カイホウ」③ 「般若(ハンニャ)なんちゃらですよね、それ」、と私。 「そう、般若心経、正確には般若波羅蜜多心経。孫悟空の愛しき天敵としても有名な、あの玄奘三蔵による、膨大な経典の究極の圧縮版であると…

ガッコ ノ センセ ノ オトモダチ vol.389

はしご酒(4軒目) その百と四十 「トラワレ カラノ カイホウ」② ま、いいか~、と、コチラはコチラで、女将さんが勧める、オール能登の従兄弟(イトコ)筋にあたる超辛口をいただく。力強く毛筆で朱書きされた漢字2文字のラベルも眩しく、一層期待が膨らむ。 「…

ガッコ ノ センセ ノ オトモダチ vol.388

はしご酒(4軒目) その百と三十九 「トラワレ カラノ カイホウ」① 「心」の時代だと、あらためて、その、「心」の底から思うよ、とAくん。 かねてからAくんは、大切なものは、人であり、その、心なのだ、と、言い続けていたので、なんの違和感もなく、スッと胸の…

ガッコ ノ センセ ノ オトモダチ vol.387

はしご酒(4軒目) その百と三十八 「ココロ アタタカク アタマ ツメタク」 心、あたたかく、頭、つめたく。 ある若いお坊さんとの何気ない会話の中で、彼の口からサラリとこぼれ出た言葉である。 サラリとこぼれ出た言葉のわりには、あまりにスルリと私の心に…

ガッコ ノ センセ ノ オトモダチ vol.386

はしご酒(4軒目) その百と三十七 「イノチ ト タマシイ」③ 「思えないか~・・・、思えないよな~・・・、そりゃそうだな、と、僕だって思う。でも、仮に、そのために、君以外の、家族以外の、誰かが、傷ついたり、不幸になったり、命を落としたり、などという…

ガッコ ノ センセ ノ オトモダチ vol.385

はしご酒(4軒目) その百と三十六 「イノチ ト タマシイ」② 何度かグビリを繰り返しつつ、自分なりに、アレやコレやと真剣に考えてはみたものの、輪郭がボンヤリとしたものが、ポポポポポとストロボのように現れては消えていくだけで、結局のところ、私の頭の…

ガッコ ノ センセ ノ オトモダチ vol.384

はしご酒(4軒目) その百と三十五 「イノチ ト タマシイ」① 命とはナニか。 ソコを勘違いすると、人が人としてあるための、その根源的なものを、命を失う前に失ってしまうかもしれない、とAくん。その話の中身がズンズンと哲学めいてきたものだから、またまた…

ガッコ ノ センセ ノ オトモダチ vol.383

はしご酒(4軒目) その百と三十四 「ワカイウチニ」 社会的立ち位置も、その責任も、軽くて吹けば飛ぶような、そんな感じである若いうちに、本気でやりたいと思ったコトは、トコトン本気でやるべし、と、自分自身が年をとってしまった今だからこそ、余計に、心…

ガッコ ノ センセ ノ オトモダチ vol.382

はしご酒(4軒目) その百と三十三 「オトナ ノ ジジョウ ノ ツミ ノ フカサ ハ カクベツ」 世の中は、そんなキレイごとの理屈だけでは済まないし、回らないんだよ、と、権力を握れば握るほど、エライ人たちは口を揃えて、同じような熱弁をふるい出す、とAくん…

ガッコ ノ センセ ノ オトモダチ vol.381

はしご酒(4軒目) その百と三十二 「ホソボソトヤレルホソボソハ ホソボソデハ ナイ」 ナニが起ころうとも、ドンな状況下であろうとも、ホソボソとやれるホソボソは、そんじょそこらのヤワなホソボソではないと、私は思っている。それどころか、そんなホソボソ…

ガッコ ノ センセ ノ オトモダチ vol.380

はしご酒(4軒目) その百と三十一 「キセキ ノ オンガク」 我が心の中のミュージックライブラリー。 どうしても、青春時代に聴いていた曲たちだけで、ほとんどのスペースが埋まりがちだ。それでも、ときおり、ラジオから流れてくる(少なくとも青春時代に聴いて…

ガッコ ノ センセ ノ オトモダチ vol.379

はしご酒(4軒目) その百と三十 「ホケホケホケホケホケホケ」② ク~っ、シャープにキレていく感じが日本海っぽくていいな~、などと、わかったようなコメントを口走ったそのシリから、なんだか気恥ずかしくなり、首から上が熱い。 すると女将さん、「純米無濾…

ガッコ ノ センセ ノ オトモダチ vol.378

はしご酒(4軒目) その百と二十九 「ホケホケホケホケホケホケ」① 四季が自慢のこの国の、季節の移り変わりの中でも、とりわけ春の訪れは、人々の心に、かなりのリラクゼーションとエナジーをもたらしてくれる。 そんな気持ちいいパワー溢れる春の訪れの象徴と…

ガッコ ノ センセ ノ オトモダチ vol.377

はしご酒(4軒目) その百と二十八 「スナヤマ ト スナバ」② そして、その砂山は、ある時は溶岩が流れ落ちる火山に、またある時はトンネル工事の現場に、などなどと姿を巧みに変えて、当時の私たちを飽きさせることなど、微塵もなかったのである。 とくにトンネ…

ガッコ ノ センセ ノ オトモダチ vol.376

はしご酒(4軒目) その百と二十七 「スナヤマ ト スナバ」① 勉強をする、などということとは全く無縁であった(無縁であることが許されていた)幼き子どもの頃、私は、近くに住む従兄弟(イトコ)たちとともに、来る日も来る日も遊びまくっていた。 その遊びまくり…

ガッコ ノ センセ ノ オトモダチ vol.375

はしご酒(4軒目) その百と二十六 「スーパーハライタイ ジャネンジャー」② 「予期せぬことが起こる、思い通りにならない、先が見通せない、そんなとき、人は、随分と邪念まみれになる」、とAくん。 「邪念まみれ、ですか」、と私。 「そう、邪悪な念まみれ。心の…

ガッコ ノ センセ ノ オトモダチ vol.374

はしご酒(4軒目) その百と二十五 「スーパーハライタイ ジャネンジャー」① 仮面ライダーもウルトラマンも大好きで、ホントについ最近まで、TVにかぶり付くようにして見ていたんだよな、と、実に嬉しそうに語るAくん。中でも、マニアックな仮面ライダーアマゾ…