2019-11-01から1ヶ月間の記事一覧

ガッコ ノ センセ ノ オトモダチ vol.281

はしご酒(4軒目) その三十二 「サイカイハツ トイウナノ ジメツ」 「防災、安全、再開発、経済効果、とくに都会におけるこの種の流れ、僕は、かなり怪しいと思っているんだけれど」、とAくん。 「うがった見方かもしれませんが、たしかに、防災やら安全やらの名…

ガッコ ノ センセ ノ オトモダチ vol.280

はしご酒(4軒目) その三十一 「ヨリソウソウ」② 「一口に木と言っても、いろいろな木があるし、同じ木でも、日によって、天候によって、表情が違う。ジッとなんてしていない、揺れ動くわけよ、そこがまた愛くるしいんだな~」 「愛くるしい?」 「これって、教育現…

ガッコ ノ センセ ノ オトモダチ vol.279

はしご酒(4軒目) その三十 「ヨリソウソウ」① いつになくテンションが低めで、愚痴やら文句やらのパワーの含有量も、いつもより少なめなように思える今宵のAくんではあるのだけれど、あの奈良の上澄みの蔵元が、手掛けたという米焼酎があるというので、それ…

ガッコ ノ センセ ノ オトモダチ vol.278

はしご酒(4軒目) その二十九 「ガッコ ハ シャカイ ノ シュクズ」④ こんな社会だから、学校に対して、先生に対して、期待が大きいのかもしれない。その大きさゆえの、怒りであり、失望であるのではないだろうか、とAくん。 期待するからこそ腹も立つ、期待し…

ガッコ ノ センセ ノ オトモダチ vol.277

はしご酒(4軒目) その二十八 「ガッコ ハ シャカイ ノ シュクズ」③ 学校ごときが、先生ごときが、という意識が、この世の中にはあるのではないか、などと、正直、以前は、ちょっとムッとしながら思ったりもしていた、とAくん。 学校にも先生にも、ハナから期…

ガッコ ノ センセ ノ オトモダチ vol.276

はしご酒(4軒目) その二十七 「ガッコ ハ シャカイ ノ シュクズ」② ますますパワフルに陰湿化するいじめ問題にしても、硬直した価値観が招く偏見や差別問題にしても、シモジモから目を背け、上空ばかりに目をやる忖度問題にしても、さらには、思考停止のマニ…

ガッコ ノ センセ ノ オトモダチ vol.275

はしご酒(4軒目) その二十六 「ガッコ ハ シャカイ ノ シュクズ」① 「学校は社会の縮図、と、僕が教職に就き立ての頃、ある先輩教師に言われたことがある」、とAくん。 巷では、この頃の学校は、とか、この頃の先生は、とか、というふうに、どうも、学校やら先…

ガッコ ノ センセ ノ オトモダチ vol.274

はしご酒(4軒目) その二十五 「ヒトガヤドルモノ ノ ススメ」 憧れの大島紬(オオシマツムギ)、ということもあるのだけれど、以前、Aくんが、彼の、今は亡きお祖父さんの大島紬を、あまりに小粋に着こなしていたものだから、そのとき、ホントにカッコいいな~…

ガッコ ノ センセ ノ オトモダチ vol.273

はしご酒(4軒目) その二十四 「シンガタレッカーマン タンジョウ!」③ 再び、ん~・・・、と考え込むAくん。 その隙に、もう一口、奈良の上澄みを味わう。かすかに感じられる上品な甘みも、スキッとシャープにキレていく、やはり、そんな、どこまでも爽やか…

ガッコ ノ センセ ノ オトモダチ vol.272

はしご酒(4軒目) その二十三 「シンガタレッカーマン タンジョウ!」② とても贅沢なものをいただいているような、そんな気分で、ほんの少し口に含む。 そのキレのあるプチプチ感に、おもわず「爽やかですね~」、と私。 「以前から気になっていた奈良のお酒で、…

ガッコ ノ センセ ノ オトモダチ vol.271

はしご酒(4軒目) その二十二 「シンガタレッカーマン タンジョウ!」① あの、アホがアホ呼ぶアホアホワールドの住人に、「レッカーマン」、が、いる。 隣で、先ほど注文したらしい奄美大島の黒糖焼酎を、ロックでチビチビやっているAくんが、命名したものであ…

ガッコ ノ センセ ノ オトモダチ vol.270

はしご酒(4軒目) その二十一 「モウイチド タカダワタル ノ ススメ」 たしかに、「吠える」ことも大事だと、Aくんは宣う。 ウジウジと、あれやこれや、居酒屋で愚痴ってみることぐらいしかできない私ゆえに、吠えることの、意義、みたいなものは、胃の隅のほう…

ガッコ ノ センセ ノ オトモダチ vol.269

はしご酒(4軒目) その二十 「イノチガケ ノ ソンタクナシ ノ ススメ」 TVなんだから忖度するのは当たり前、スポンサーのことも無視できないし、番組の制作側の意向も、もちろん考えて発言しなければならないのは、テレビ人として当然、という、あるタレントの…

ガッコ ノ センセ ノ オトモダチ vol.268

はしご酒(4軒目) その十九 「タカダワタル ノ ススメ」 高田渡の♪コーヒーブルースが好きなんだな~、と、サツマイモとエビイモの炊いたんを実に旨そうに頬張りながら語るAくん。 たかだわたる? コーヒーブルース? 彼の得意技である唐突感だけでは済まされ…

ガッコ ノ センセ ノ オトモダチ vol.267

はしご酒(4軒目) その十八 「アコガレ ノ アマチュアイズム ノ ススメ」 やりたいことだけをやる。納得できないことはしない。カッコよく聞こえなくもないけれど、仕事そのものを選ぶわけだから、アマちゃんだよね、などと、揶揄されてしまう、かもしれない。…

ガッコ ノ センセ ノ オトモダチ vol.266

はしご酒(4軒目) その十七 「シンコキュウ ノ ススメ」 恒例の唐突感満載で繰り広げられるAくんワールドに期待が膨らむ。その膨らみついでに、ある一本の映画のことを思い出す。 Aくんオススメのその映画は、沖縄のさとうきび畑を舞台にした篠原哲雄監督の…

ガッコ ノ センセ ノ オトモダチ vol.265

はしご酒(4軒目) その十六 「ソウゴシット ノ ススメ」② 「私も、後ろ向き、というか、生産的でない、というか、あまりいい意味で使われない、その嫉妬という言葉を、結構好意的に受け止めています」、と、自分なりの思いをジャブ程度に語ってみたその直後に、「…

ガッコ ノ センセ ノ オトモダチ vol.264

はしご酒(4軒目) その十五 「ソウゴシット ノ ススメ」① ある画家が、ある歌手に、歌が歌えていいよね、と嫉妬し、ある歌手が、ある画家に、絵が描けるっていいよな~、と嫉妬する、というそんな相互嫉妬な関係に、私は嫉妬するんだ、と、その主旨を掴みかね…

ガッコ ノ センセ ノ オトモダチ vol.263

はしご酒(4軒目) その十四 「タツタアゲ タイムマシ~ン」 「ぬる燗でいいかい」とAくん。お酒を燗する、という発想が、ほぼない私なのだが、なんとなく勢いみたいなものに押され、おもわず「はい」と答えてしまったことに、少し後悔する。 そうこうしているうち…

ガッコ ノ センセ ノ オトモダチ vol.262

はしご酒(4軒目) その十三 「データ ト ゴリオシ モンダイ」 チリリチリリという、なにかを丁寧に揚げる音とともに、どれだけ満腹でもまだまだいける、と思わせるだけの美味しそうな香りが、テラリテラリと漂ってくる中、Aくんがさらに語り始めたその三番手…