ガッコ ノ センセ ノ オトモダチ vol.1481

はしご酒(Aくんのアトリエ) その九百と十二

「ジセキ ト タセキ ノ ハイブレッド?」

 「そうした被災地の現状を、被災地への、被災者への、国の対応を、見る度に思うわけ」

 ん?

 「この国は、自責と他責のハイブリッド社会なんだな、ってな」

 んん?、「ジセキ」と「タセキ」のハイブリッド社会?

 「弱者は、いつだって自責を強いられ、強者は、いつだって他責で逃げを図る」

 ん、んあ~、自責と、他責、か。

 「ハイブリッドカーなら燃費も良くなって万々歳なんだろうけれど、自責と他責のハイブリッド社会となると、そうは問屋が卸さない」

 たしかに、卸してくれなさそうだ。

 自分の力でできるコトと周りからの力を借りてできるコト、つまり自力と他力のハイブリッドなら、まだしも、弱者たちに課せられた「自責」と責任の全てを自分以外に押し付ける強者たちによる「他責」のハイブリッドで良くなるモノなんて、おそらく、あの人たちにとっての「都合」ぐらいだろう。そう、好都合な自責と他責のハイブリッド。

 「でも、あの人たちにとっての『都合』だけは、良くなるでしょうね」

 「だろうな」

 「そして、その都合の良さこそが、きっと、あの人たちが考える、この国の燃費の良さなのでしょう」

 「ん~、じゃ、あの人たちが思い描く、目指す、その、この国の燃費の良さ、って、いったい、ナンなのか」

 あの人たちが目指すこの国の燃費の良さ、か~。

 ・・・

 なんだか恐ろしいワードばかりが頭の中を過(ヨギ)りまくる。

 ・・・

 「燃費の、燃費の良さって」

 「ん?」

 「ようするに『効率』ですか」

 「だろうな、多分。そう、効率。効率の良さ。efficiency(エフィシェンシー)」

 「つまり、例の、あの、『生産性』というヤツにも間違いなく繋がっていきますよね」

 「そりゃそうだろ。efficiencyとproductivity(プロダクティビティ)とは兄弟分みたいなものだからな」

 「その両者を満たす国民が、国民だけが、国民こそが、あの人たちが目指すこの国の燃費の良さだというのなら、私は、燃費なんてクソ喰らえ、と、声を大にして言いたいです」

 「いいね~、燃費なんてクソ喰らえ。同感だ。けれど、残念ながら、あの人たちが我々に求めるモノは、その本音は、『自己責任』。そして『貢献』。な、わけ」

 自己責任、と、貢献、か~。

 「そういえば」

 「ん?」

 「『さもしい顔して貰えるモノは貰おう』などと宣ってしまう、宣ってしまえる、国会議員、おられましたよね」

 「いたね~。今も現役みたいだが、あえて、わざわざ、不正受給者の話をもち出して、正当な受給者を萎縮させてしまおうという手口。ソコに本音が透けて見えるよな」

 見える。ハッキリ、見える。

 「自分たちは、いつだって、都合良く責任転嫁、他責、塗(マミ)れ。の、くせに、一般ピーポーたちには、いつだって、自責、自己責任。血税に頼るな。己の力でどうにかしろ。もちろん、そんなコト、皆、重々承知なわけ。でもね、できない時が、己の力だけではドウしようもない時が、ある。そんな時に、理屈抜きに寄り添う、迅速に手を差し伸べる、のが、心ある国のあるべき姿だろ、違うかい」

 違わない。ゼンゼン、違わない。

(つづく)

ガッコ ノ センセ ノ オトモダチ vol.1480

はしご酒(Aくんのアトリエ) その九百と十一

「ヒサイチノ コエヲ ケス?」

 「本人がそう宣ったわけではないが」

 ん?

 「主役は私、被災者は脇役」

 ん、んえっ!?、主役は私、被災者は脇役?

 「な、なんですか、それ。じゃ、そんなコト、誰が言ったのですか」

 すると。

 「まあまあまあ」

 そう言って、Aくん、かなり前から空っぽになっていた私のグラスに、トクトクトクと生マッコリを注ぎ入れる。

 「あ、ありがとうございます」

 そう言って、私、毛羽だった心のひだを癒すように、グビリと一口。

 少々温(ヌル)くなってはいるが、でも、やっぱり美味しい。高速で癒される。

 「あの、ドコまでもPV(プロモーションビデオ)な、PR(パブリック・リレーションズ)な、視察動画を見た、見てしまった、らしい、某ジャーナリストの率直な感想だ」

 なるほど。

 「さすがにちょっと言い過ぎか、とも、思ったが、しかし、大いなる責任ある立場の人間のトンでもない『ヤラカシ』に対しては、コレでもまだ言い足りない、と、思わざるを得ない」

 主役は私、被災者は脇役、か~。

 ソレが制作コンセプトなら、あの手の無神経でナルシスティックな視察動画が出来上がったとしても、別段不思議ではないか。

 「他にも、同じように『主役は僕、県民は脇役』みたいな自治体のトップもいたりはするが、しかし、被災地での『ヤラカシ』の罪の重さは、別格」

 同感。

 「そもそも論として、『主役は私、被災者は脇役』などという視察、あり得んだろ」

 あり得ない。

 「にもかかわらず躊躇(チュウチョ)なくヤらかしてしまう、ヤらかせてしまう、その、ナルシスティックな独裁者ぶり。だから、市民の声なんて聞かない。だから、市民からの切実な要望が、全て、己に対する『批判』にしか聞こえない」

 子どもか。

 自分のコトで精一杯の子どもなら、まだ、致し方ないか、とは思うが、いい年した大人がナニをやっているのだろう。

 「だから、聞こえた声は、聞こえてしまった声は、消す」

 消す!?

 「多分、あの動画に流れるBGM(バックグラウンド・ミュージック)は、あの人たちにとって不都合な市民の声を消したがゆえの、さすがに無音じゃマズいだろうと思ったがゆえの、処置、BGM、だったんじゃねえのか、ってな」

 万が一にもその推測が事実なら、子ども呼ばわりしたことを撤回しなければならない。というか、子どもに失礼。むしろ子どもたちの方が、子どもたちなりに、純粋に、他者(ヒト)のコトを思いやれるのでは。あの人たちを見ていると、そんな気が、ズンズンとしてくる。

 どころか、もっとズンズンと、なんか、無性にイライラしてきた。

 いったい、ナゼ、市民によって選ばれた、というか、選んでもらった、議員が、その市民の声が聞けないのか。受け止められないのか。おそらく、エラそうに、ナンでもカンでも聞くわけには、受け止めるわけには、いかない、などと、宣うに違いないだろうけれど、ソレならソレで、とりあえず、聞くだけは聞けよ。せめて、聞いているフリぐらいはしろよ。と、マジ、思う。思い過ぎて、イライラが、思いっ切り熱をもち始めてきたものだから、大慌てで、もう一口、癒しの生マッコリをグビリと。

 ふ~。

(つづく)

ガッコ ノ センセ ノ オトモダチ vol.1479

はしご酒(Aくんのアトリエ) その九百と十

「ムシンケイデ ナルシスティックナ ピーアール ドウガ ハビコル?」

 「みっともなくて、恥ずかしくて、普通の神経なら、あんなモノ、まず、つくらないし、つくらせないだろうけど」

 ん?

 「つくってしまう、つくらせてしまう、んだよな~」

 んん?

 「もちろん、動画そのものはアップしたとしてもソレほど問題があるとは思わない。が、問題は、その中身。その中身が、ナゼか妙に、ヤタラと本人ばかりが前面に押し出されているようなモノであったとしたら、ソレは、やっぱり、要注意。だと、僕は思っている」

 んん、ん?

 「たとえば、地域振興やら視察やらが目的なら、普通、その地域の産業や名産品やら、あるいは、その状況やらを、動画のド真ん中に据えるだろ」

 ん、んあっ、ひょ、ひょっとすると。

 「ましてや、ソレが被災地の視察ともなれば尚のこと。現地の人々が置かれている過酷な現状を、できる限りシッカリと、的確に、捉え、リアルに伝えようとすると思うんだが」

 アレか、あのコトか。

 「しねえんだよな~。ナゼか、『頑張る私』、『張り切る僕』、みたいな、本人ばかりがドアップのPV(プロモーションビデオ)が蔓延(ハビコ)りがち、な、わけ」

 間違いない。例の、あの、無神経でナルシスティックなPR(ピーアール)動画のことだ。

 「ソレも、やはり、所詮、人気取り、票稼ぎ、ですか」

 「そうだな。先ほどの『食品消費税、1%』と、メチャクチャ、同じ臭いがするし」

 「しますよね~。『目眩(クラマ)し』系の嫌な臭いが」

 でも。

 でも、どうして、あんなアレやらコレやらが人気取りに、票稼ぎに、繋がるのか。どうしてステキに見えて、思えて、しまうのか。不思議でならない。

 「被災地さえも、被災地で苦しむ人たちさえも、己のために利用とする、という、無神経さ、どころか、トンでもない非道ぶり。ソコから、放たれ漂ってくる臭いのそのあまりの臭さに、反吐(ヘド)が出そうになるぜ」

 それでも。

 それでも、ソレが、PRになる、PVになる、プロパガンダになり得る、から、あの人たちは、そんなモノでもつくってしまうのだろう。

 「あんな、無神経でナルシスティックなPR動画ごときが幅を利かせている内は、多分、この国は、国民の生活は、ナニも良くならないような気がします」

(つづく)

ガッコ ノ センセ ノ オトモダチ vol.1478

はしご酒(Aくんのアトリエ) その九百と九

「ショクヒンショウヒゼイ イチパーセント?」

 「そんな、ドコまでも怪しい『半端ない情熱』の産物。の、一つが」

 ん?

 「あの、『食品消費税、1%』、かもな」

 ん、んあ、あ~、例のあの、「悲願」。

 「ナニかにつけて苦しい今日この頃、少しでも楽になるのなら、と、素直に喜んでおられる方も、もちろん、いる。その気持ち、わからなくはない。でもね、申し訳ないが、期限付きのこんなモノでは、もう、ナンの足しにもならない」

 そ、そうだった。悲願だったはずなのに、なんと、期限付きらしい。

 「どころか。そのあとに控える『ちゃぶ台返し』、『どんでん返し』、の、悍(オゾ)ましさ。けっして侮るわけにはいかない」

 んん、ん~。

 おそらく、アメとムチ。パンとサーカス。そうしたアメやらパンやらサーカスやらのその裏に潜む、そのあとで待ち構える、オキテ破りの『ちゃぶ台返し』、『どんでん返し』。その悍ましさを、Aくんは、指摘しているのだろう。

 「アッという間にド~ンと期限が来て、デ~ンと増税。みたいな、そんな感じでしょうか」

 「お~、ウマいね~。そう、そんな感じだ。ま、所詮、姑息で稚拙な『目眩(クラ)まし』系の、人気取り、票稼ぎ、なんだろうが、その、その場さえも凌(シノ)げないその場凌ぎ、感。なんか、情けなくさえなってくるよな」

 なってくる。

 でも、悲しいかな、どうしても、コロリと騙されてしまいがち。

 「そもそも、『消費税』というネーミングそのものが良くない。どうしても『預かり税』と勘違いしてしまう」

 そ、そうだった。消費税は付加価値税。消費者ではなく事業者に課せられた税。だったかと思うが、自信はない。イロイロ苦手だが、とくに経済は苦手なのである。とにかくヤヤこしい。

 「ソレでも『消費税』が都合が良かった。そういうコトなんだろうよ」

 「たしかに、そのネーミングのおかげで、消費者が払う税、というイメージ、一気に定着しましたよね」

 「お見事だよな。とりあえず事業者の理解を得る、ための戦略としては、大成功と言えるかも」

 大成功だと、私も思う。 

 ただ。

 消費税というネーミングと、「食品消費税、1%」は目眩まし、とが、どう繋がるのか、残念ながら、私には、サッパリ。

 「一応言っておくけど、個人的には、断固、消費税反対。だけど、消費税と物価高騰対策とはナンの関係もないから」

 ナンの関係も、ない!?

 「ですが、少なくとも消費税分は物価が下がる、と、普通、思いますよね」

 「だから、そもそも預かり税じゃねえから。もちろん、事業者によっては助かる事業者もいるとは思うが、ソレにしたって期限付きだろ。根本的な解決には、微塵もならない」

 微塵もならない、か~。

 「原油などのエネルギー系は、もちろん、アレもコレも元々高騰しているところに、トンでもない円安。財布の中の千円札、一万円札、の、価値を上げずして、上げる努力をせずして、ナニが物価高騰対策か、ってな」

 なるほど。

 ほとんどナニもカも輸入に頼っているこの国が、円安。しかも、「円安でホクホク」などと宣い出すトップまで。

 Aくんの指摘通り、もはや消費税では、しかも期限付きの食品消費税1%ごときでは、ドウにもコウにもならないトコロまできているのかも。

 「なんとなく『皆さまのために頑張っている』感だけは漂わしつつ、ショボくないコトをショボい対策で、小手先ではドウにもならないコトを小手先の対策で、その場凌ぎでは済まないコトをその場凌ぎの対策で、とりあえずお茶を濁しながら逃げ切ろうとしているとしか思えねえんだよな~」

 んんん、ん~・・・。

 まずは、ナニがナンでも、円安是正。

 もう、ソレしかないような気が、ズンズンと、ズンズンとしてきた。(つづく)

ガッコ ノ センセ ノ オトモダチ vol.1477

はしご酒(Aくんのアトリエ) その九百と八

「ハンパナイ ジョウネツ?」

 「たとえば」

 ん?

 「アーチスト。芸術家。なら、制作のための燃料、エナジー、として、大いに結構だと思う」

 んん?

 「でも、ソレが、政治関係者。政治家。と、なると、どうしても引っ掛かってしまう、わけ」

 いったい、ナニが、引っ掛かる?

 「ソレが、『情熱』」

 じょ、情熱?、情熱が引っ掛かる?

 Aくんには申し訳ないが、情熱のナニが、ドコが、引っ掛かるというのか。

 「沈着冷静。理路整然。公平無私」

 ん?、ん、ん~、情熱が、公平、無私、の、妨げ?

 「cool(クール)でなければ、clever(クレバー)でなければ、お話にならない、あの人たちにとって、『情(ジョウ)』は、その思考を歪め、判断を誤らせる」

 ん?、んん、ん~、妨げに、なるか。

 「その『情』が熱まで帯びてしまっているわけだ。熱を帯びた情ほどタチの悪いモノはねえからな」 

 なるな。なる。ような気が、ズンズンとしてきた。

 「更に言わせてもらうと。あの人たち宣うところの『情』なんて、『情熱』なんて、所詮、己都合の『執着』だろ。違うかい」

 己都合の執着?

 「ドロドロとした情に塗(マミ)れたソコカシコとのシガラミ。に、ドップリと浸かり捲ったあの人たちが、民の願いを、望みを、まず第一に考えることなどできるはずがない」

 シガラミにドップリ、ゆえの、己都合の、執着、か~。

 たしかに、おっしゃる通り、ソコに、カネやら応援やら票やらナンやらカンやらまで関わってくるとなると、残念ながら、あの人たちに、そんな己都合の執着を払拭することなど、まず、できそうにない、か。

 「一般ピーポーたちの切なる思いに背を向けて、そんな思いから著しく乖離(カイリ)したワケのわからないコトばかりに執着。その執着達成のために、『情熱』を、どころか、『半端ない情熱』までもを注ぎ込む、愚か者たち。しかも、この手の愚か者って、必ずと言っていいほど自慢げに語り出すんだよな~。頑張ってる~、とか、努力してる~、とか、寝てない~、とか、ね」

 あ、あ~。

 例のあの、努力アピール、寝てないアピール、だな。

 シガラミによる己都合の執着だけでも、充分に、思考を歪め、判断を誤らせる、のに、ソコに極度の睡眠不足まで。

 スーパーウーマン、スーパーマン、なら、ひょっとしたら、極度の睡眠不足が脳ミソを刺激して活性化、などというコトもあるのかもしれないが、普通、人間ごときには、そんなコト、まず、あり得ない。にもかかわらず、わざわざ、そんなコトをアピらずには、アピールしないわけには、おれない。のは、やはり、実は、余程、自分自身に、自分自身の能力に、思考に、判断に、自信がないのだろう。(つづく)

 

 

追記

 またまた、トンでもなく大きな地震が。

 亡くなられた方も、ケガをされた方も、住む家を、今までの生活を、 失ってしまわれた方も、数多(アマタ)、おられる。

 もちろん、そうした方々に、ナニか落ち度があったワケではない。

 だからこそ、そうした方々に、国は、寄り添ってもらいたい。切なる思いに、応えてもらいたい。でき得るコトは、いや、できそうにないコトも、ナニも、カも、全て、「半端ない情熱」とやらでもナンでもいいから、とにかく、今すぐに、やってもらいたいのである。

ガッコ ノ センセ ノ オトモダチ vol.1476

はしご酒(Aくんのアトリエ) その九百と七

「スイッチ?」

 『ようこそ地球さん』だったか。

 ショートショートで名を馳せた星新一、の、名ショートショート集。中でも『処刑』は、当時の私の子ども心に「不条理」なるモノを、ポトリ、と。あの時の、その「ポトリ」の瞬間のコトを、そして、その瞬間を引き起こしたそのスイッチのコトを、ナゼか、今、突然、思い出した。

 そう、スイッチ。

 でも、そのスイッチは、生き延びるためのスイッチであると同時に、いつ爆発するかもしれない処刑のスイッチでもあったのである。

 そして、もう一つ。

 そんな、「生」と「死」のダークな結合、共存、系の、映画が。

 『The Box』。

 邦題は、たしか、『運命のボタン』、だったと思う。己の幸せにために全く無関係の他人(ヒト)の命を奪うボタン、スイッチ。が、主役。の、スリラーだ。

 ん~・・・、ひょっ、ひょっとすると。どんなスイッチも、生と死が、明と暗が、善と悪が、共存しているのかも。つまり、万人が幸せになるようなスイッチなど、そもそも、この世に存在などしないということか。

 だから。

 だから、こそ、バカみたいに調子に乗って、スイッチを、成長のスイッチを、押して押して押しまくる、などと、宣っている場合ではないのである。

 「某国の、某トップが、エラそうに、自信満々に、『成長のスイッチを押して押して押しまくる』などと豪語されておられますが、でも、そのスイッチって、いったい、ドコにあるのか、ドンなスイッチなのか、ドンな副作用があるのか、が、全くもって不明。どころか、検証しようともしないのですから、マジ、ワケがわからないですよね」、と私。

 「スイッチ、って、宝箱の鍵、みたいな側面も、たしかに、あるのかもしれない。が、残念ながら、大抵の場合、そうは問屋が卸さない、卸してくれそうもない、のが、スイッチ。某超大国の某大統領だけがそのスイッチを押すことができるらしい、あの、『核のボタン』、『核のフットボール』、を、見てみろよ。ソコに未来を感じることはできそうかい?。仮に感じれたとして、その未来は、眩しいぐらい光輝いていそうかい?」、とAくん。

 ん~・・・、スイッチ、スイッチ、か~。

 たかがスイッチ、されどスイッチ。ナンだか、ベラボウに、恐ろしくなってきた。

(つづく)

ガッコ ノ センセ ノ オトモダチ vol.1475

はしご酒(Aくんのアトリエ) その九百と六

「シシツ?」

 「すべて国民は、法の下に平等であって、人種、信条、性別、社会的身分または門地により、政治的、経済的、社会的関係において、差別されない」

 おっ、憲法第14条。

 相変わらず、いつ聞いても納得の14条。コレさえも、あの人たちは、毛嫌いするのだろうか。

 「ソコに、ナゼ、『資質』が含まれなかったか」

 ん?

 「シシツ?、ですか」

 「そう、資質。白身魚も豚肉の赤身も脂質が少なくてヘルシー。の、脂質ではなくて、qualities(クオリティーズ)の資質ね」

 あ、あ~、資質。

 「いや、qualities じゃ、ちょいとニュアンスが違うな。ドチラかというと、attributes(アトリビューツ)、か」

 アトリビューツ?

 知らないな、その単語。

 「簡単に言ってしまえば、向き不向き。でも、ないか」

 向き、不向き?、でも、ない?

 「ドンピシャの和訳が思い付かないが、ナンにしても差別は絶対に良くない。のだけれど、でも、資質は問われてもいいんじゃないか。という思い、少なからず多からず、僕の中には、ある」

 資質は問われてもいい、か~。

 う~ん、どうだろう。

 「たとえば、医師。医者ね。『命』に興味がない、どころか、『命』を軽んじる、人間は、医師には向いてねえだろ」

 向いていない。

 「と、同じように、たとえば、コレまでの人生において、一度も、己の意思でボランティアに参加したことがない。参加しなければという思いに駆られたことがない。どころか、興味すらない。というか、むしろ、否定的でさえある。みたいな、そんな人間は、政治屋には向いても政治家には向かんだろ」

 ボランティアに否定的、か~。

 たしかに向いていないかもしれない。

 「居ても立っても居られず被災地に駆け付ける。ナニかできないものかと心を痛める。そんな人間だけが政治家になっていたら、今、我々が見せられている、あの、あの人たちによって繰り広げられる無様(ブザマ)な光景は、景色は、もう少し違ったモノになっていたんじゃねえか、ってな」

 ん、ん~・・・。

 違って、いた、かも。

 いや、かなり違っていた。と、思う。

(つづく)