ガッコ ノ センセ ノ オトモダチ vol.1225

はしご酒(Aくんのアトリエ) その六百と五十六

「ヘイワノサイテン ガ ブンダンノサイテン ニ」

 このところの、この国の、巨額の血税を投入するビッグイベントは、奇(ク)しくも、ほぼ例外なく対立と分断を呼んでいる。

 あらゆる壁という壁を乗り越えた平和の祭典であるべき巨額血税投入ビッグイベントが、ナゼ、対立と分断を呼んでしまうのか。

 まさに、ナゾがナゾ呼ぶナゾナゾワールド。しかも、そのナゾ、ドップリと深い霧で包まれている。

 しかしながら、いくらドップリと包まれていようとも、ただ包まれて見えなくなってしまっているだけで、そのナゾには、間違いなく、そうなってしまうだけの理由が潜んでいるはず。

 そのナゾのその理由とは、いったい、ナンなのか。

 私なりに、ソレなりに、ググッと探ってみたくなる。

 とはいうものの、城攻めと同じく、真っ正面から立ち向かっても、そう簡単には、そのナゾのその理由、見つけられそうにない。

 ココは、一つ、視点を変えてみよう。

 巨額血税投入ビッグイベント実施に向けて、コレだけは、絶対に、やってはいけないコト。

 そう、やってはいけない、コト。

 おそらく、ソコから、難攻不落のそのナゾのその理由が、見えてきそうな気がする。

 ・・・

 まず、その、やってはいけないコトの筆頭。ソレは、嘘。嘘をつくこと。ましてや、怪しい魂胆ありありの問題点の隠蔽なんて、トンでもない。

 残念ながら、ナニをするにしても問題点は必ずある。その問題点を真っ向から解決していこうとするのではなく、いいことばかりを宣って、その問題点を覆い隠してしまう。どころか、その問題点を指摘する者たちを「批判ばかりするな」と口撃する。到底、許されることではない。

 次に、やってはいけないコト。ソレは、数の論理で強引に推し進めること。

 あらゆる壁という壁を乗り越えた平和の祭典であるべきビッグイベントを、壁という壁を全て丸ごと破壊していくような力業(チカラワザ)で推し進めていくなど、そもそも、あり得ない。乗り越える、と、破壊する、は、根本からナニもカもが違うのである。

 そして、政党色を出しまくること。

 我が党が、我が党が、などと、口が避けても言ってはいけない。ましてや、党の宣伝に利用するなんて、トンでもない。

 たとえば、党の支持者たちだけのイベントであるならソレもありなのかもしれない。が、全てのピーポーたちの血税を、それもトンでもなく巨額な血税を、投入するわけだ。全てのピーポーたちの協力を、応援を、求める時に、他の政党を、他の政党の支持者を、軽んじる、批判する、など、絶対にあってはならない。

 最後に、上から目線でエラそうに宣うこと。

 そんなふうにオールトゥギャザー(all together)で臨まなければならない時は、絶対に、「国のイベントなのだから、オールトゥギャザーで臨むのが当たり前。批判ばかりせず、オールトゥギャザーで臨め」などと、エラそうに、上から目線で宣ってはならない。

 皆が、気持ち良く、オールトゥギャザーで臨めるように、最初の段階から、丁寧に、真っ当に、嘘偽りなく取り組んでいかなければならないのに、その地道で真摯な努力を怠り、力業で推し進めていこうとするものだから、このところの、この国の、巨額の血税を投入する平和の祭典は、ほぼ例外なく分断の祭典になってしまっているのだろう。(つづく)