2020-11-01から1ヶ月間の記事一覧

ガッコ ノ センセ ノ オトモダチ vol.559

はしご酒(4軒目) その百と百と百 「ゴチソウサマ」 まだ時間があるなら、・・・、僕のアトリエに来るかい、と、唐突に、Aくん。 「えっ」、と私。 「あまり長居しても、女将さんに悪いからな、どうだい」 先ほどの、以前は、芝居小屋であったであろう、古びた、…

ガッコ ノ センセ ノ オトモダチ vol.558

はしご酒(4軒目) その百と百と九十九 「ゼゼヒヒヒヒヒ・・・」 是々非々、という、日常生活では、ほとんど使われることのない、聞き慣れない、言葉があることを、ご存知か、とAくん。 「一応、存じ上げてはいますが、たしかに、使いませんね」、と私。 「使わ…

ガッコ ノ センセ ノ オトモダチ vol.557

はしご酒(4軒目) その百と百と九十八 「カチマケシンドローム ノ ヒゲキ」 モノゴトを、ジンセイを、勝ち負けでしか見られなくなる、考えられなくなることの悲劇を、悲劇として捉えられなくなってしまった悲劇の人たちがいる、とAくん。 「凄まじいまでの悲劇…

ガッコ ノ センセ ノ オトモダチ vol.556

はしご酒(4軒目) その百と百と九十七 「ゲドウ ノ セカイ」 芸術の道、芸の道、芸道は、外道の世界、だと、僕は思っている、と、Aくん。 「いくらなんでも、それは、言い過ぎではないですか」、と、思い切って言ってはみたものの、Aくん、そんな私の指摘なん…

ガッコ ノ センセ ノ オトモダチ vol.555

はしご酒(4軒目) その百と百と九十六 「ゲイジュツ ニ クビワ モンダイ」 「実際、権力が、芸術を守れるのか、守るべきなのか、守ることによるリスクはないのか、といったことは、それはそれで、また別の問題として、あるにはある、よな~」、などと、Aくんが…

ガッコ ノ センセ ノ オトモダチ vol.554

はしご酒(4軒目) その百と百と九十五 「フヨウフキュウ ノ ブンカテキ」 トンでもないことが起こってしまったときの、文化的なモノの有りようが、その国の文化的なモノと、それを取り巻くモノ、の、そのパワーを、如実に表しているような気がする、とAくん。…

ガッコ ノ センセ ノ オトモダチ vol.553

はしご酒(4軒目) その百と百と九十四 「ダンシャリ ハ ゼンゼン ダンシャリジャナイ」 そんなAくんの、「目に見えないモノの恐ろしさの時代」論に耳を傾けているうちに、なんとなく、ぜんぜんプラスじゃないプラスチック、に、とどまらず、ありとあらゆるゴミ…

ガッコ ノ センセ ノ オトモダチ vol.552

はしご酒(4軒目) その百と百と九十三 「プラスチック ハ ゼンゼン プラスジャナイ」② 「以前、ある学者が、目に見えるゴミを目に見えないようにする、みたいなことを話していた」、とAくん。 それまで、いつまでもそのままの形状であったモノが、時間の経過と…

ガッコ ノ センセ ノ オトモダチ vol.551

はしご酒(4軒目) その百と百と九十二 「プラスチック ハ ゼンゼン プラスジャナイ」① 目に見えないものの恐ろしさ、の、時代だと思う、とAくん。 目に見えないものの恐ろしさ、か~。 本当の恐ろしさは、見えないところにこそ潜んでいる、と、私も思う。 「わ…

ガッコ ノ センセ ノ オトモダチ vol.550

はしご酒(4軒目) その百と百と九十一 「ラクダ カレテタマルカ カルレモマタヨシ」 なぜか再び、私イチオシの、あの、晩年の笑福亭松鶴の『らくだ』のことが、頭を過(ヨギ)る。 私にとって、松鶴の『らくだ』は、単なる落語のネタである、ということに、留ま…

ガッコ ノ センセ ノ オトモダチ vol.549

はしご酒(4軒目) その百と百と九十 「キトクケンエキ ダハ?」 まことしやかに囁かれている、重厚な漢字が6個も勇ましく並ぶ「既得権益打破」。コイツが、なかなか怪しい、と、毎度のことながら疑い深いAくん。 権力を握る者がナニかに手を付けようとするとき…

ガッコ ノ センセ ノ オトモダチ vol.548

はしご酒(4軒目) その百と百と八十九 「コミ ト イレ?」 「こみ、と、いれ、とでは、大違いなんだよな」、と、突然、ワケのわからないコトを宣い出すAくん。 「コ、コミットイレ、ですか」、と私。 「コミットイレか~。ナニやら結果にコミットしそうなトイレっ…

ガッコ ノ センセ ノ オトモダチ vol.547

はしご酒(4軒目) その百と百と八十八 「シンポガナイ シンポシヨウトシナイ」(アノ コウモトヒロト) 「進歩がない、進歩しようとしない」。ザ・クロマニヨンズのボーカルである、あの甲本ヒロトが、ある番組で、これまでの自分たちを振り返り、クールにそのよう…

ガッコ ノ センセ ノ オトモダチ vol.546

はしご酒(4軒目) その百と百と八十七 「フキヨセモンモウ イトウツクシ」(アノ ゼットサン) 晩秋。とりわけ、お気に入りの季節なの、と、あのZさんが宣っていたことを、ふと思い出す。 冷えた地面にハラハラと、ポトリポトリと落ちた葉やら木の実やらに、冷…

ガッコ ノ センセ ノ オトモダチ vol.545

はしご酒(4軒目) その百と百と八十六 「ジョウザイキン ト アイジョウ トガ パワーヲ アタエテイル」(アル ジョユウサン) ある女優さんが、「料理、毎日、されているんですか」、と、尋ねられたときに、笑顔でサラリと、こう答えたんだよね、とAくん。 私のこ…

ガッコ ノ センセ ノ オトモダチ vol.544

はしご酒(4軒目) その百と百と八十五 「ロックハアルケド ロールハドウシタ(キース・リチャーズ)」 あの、Zさんイチオシのドラマー、チャーリー・ワッツと、私が、なぜかお気に入りのロン・ウッドを擁するモンスターバンド、ローリング・ストーンズのギタリ…

ガッコ ノ センセ ノ オトモダチ vol.543

はしご酒(4軒目) その百と百と八十四 「チイサナセカイ ト オオキナセカイ ト」 ヤヤもすれば、じゃ、相手を叩き潰せばいいじゃないか、と、どうしても思いがちだ。ごく身近な人間社会においても、身近でない国際社会においても、である。ヘタをすると、その…

ガッコ ノ センセ ノ オトモダチ vol.542

はしご酒(4軒目) その百と百と八十三 「チカイミライ ト トオイミライ ト」 「なぜ、真っ当な論戦が繰り広げられないのか、からの、私なりに、以前からずっと思っているコトがあるのですが」、と私。 Aくん、オッ、という表情。 「たとえば、ソコに一本の木があ…

ガッコ ノ センセ ノ オトモダチ vol.541

はしご酒(4軒目) その百と百と八十二 「タテ タツンダ ジヨー!」② ナニがナニやら、ニワカには、その小さな雄叫びをの真意を掴み切ることなどできないでいる私に、さらにAくんは、浴びせ倒すが如くにグイグイと語り続ける。 「ジョー、じょう、情、なんだと…

ガッコ ノ センセ ノ オトモダチ vol.540

はしご酒(4軒目) その百と百と八十一 「タテ タツンダ ジョー!」① なぜ、真っ当な論戦が繰り広げられないのか。 なぜ、相手の意見に耳を傾けられないのか。 なぜ、ハートはあたたかいまま、アタマはクールに、考え、そして、判断することができないのか。 こ…