2020-08-01から1ヶ月間の記事一覧

ガッコ ノ センセ ノ オトモダチ vol.494

はしご酒(4軒目) その百と百と三十五 「イケブクロ ノ ドライカレー」② そんな懐かしの、我が家のカレーライスの思い出に、ボンヤリと浸っていると、突然、あるドライカレーのことを思い出す。 学生の頃、友人と、なんとなく入った喫茶店みたいなところで食べ…

ガッコ ノ センセ ノ オトモダチ vol.493

はしご酒(4軒目) その百と百と三十四 「イケブクロ ノ ドライカレー」① なんだ?、この香り。 Aくんが、実に美味しそうに、茄子(ナス)の煮浸しのようなものを頬張っている。 でも、ナニかが違う。ナニやらフワッと香り立つ。 こ、これは、カレー、カレーだ。…

ガッコ ノ センセ ノ オトモダチ vol.492

はしご酒(4軒目) その百と百と三十三 「ビビル ビビラー シンドローム」② より、わかりやすくするために、ネット社会風居酒屋社会、という、バーチャルシチュエーションで説明してみよう、とAくん。 「まず、入店時には、仮面を被ることが義務付けられる。面…

ガッコ ノ センセ ノ オトモダチ vol.491

はしご酒(4軒目) その百と百と三十二 「ビビル ビビラー シンドローム」① Aくんによれば、己の言動が、コトの真理や正義や美徳をベースにするのではなく、世論や評価や非難に、心、乱され、ビビらされ、大きく左右される、という、そんな、ビビラーたちが、…

ガッコ ノ センセ ノ オトモダチ vol.490

はしご酒(4軒目) その百と百と三十一 「インギンブレイ シンドローム」 「慇懃無礼(インギンブレイ)」という言葉をご存知か、とAくん。 その慇懃無礼が、ジワリジワリと広がりを見せる「インギンブレイ シンドローム」に、一抹の不安を抱いている、と宣う。 私が…

ガッコ ノ センセ ノ オトモダチ vol.489

はしご酒(4軒目) その百と百と三十 「イマヨリモット ヒドクナルカモシレナイ シンドローム」 保守的、という言葉がある。チェンジへの臆病な姿勢、ビビるハート、といった、ネガティブなイメージが、どうしても付きまとう、とAくん。 ようするに、現状に対…

ガッコ ノ センセ ノ オトモダチ vol.488

はしご酒(4軒目) その百と百と二十九 「セッキョクテキ ニ チカラズク」 「積極的平和」主義と「積極的に平和を考える」主義とは、根本的なところで、天と地ほどの違いがあるんだ、と、少しばかり、怒りを漂わせつつAくん。 そもそもAくんは、「力尽くで」、を、「…

ガッコ ノ センセ ノ オトモダチ vol.487

はしご酒(4軒目) その百と百と二十八 「サヨナラ ソレハナイセイカンショウデショ~」 内政干渉、という言葉がある。鎖国でもしているのならともかく、これだけボーダレスにクロスオーバーしている現代社会においては、古くから「痛いところを突(ツツ)かれたと…

ガッコ ノ センセ ノ オトモダチ vol.486

はしご酒(4軒目) その百と百と二十七 「キオクニンゲン ト ボウキャクニンゲン」 いつの頃からだろうか。 「記憶」に比べて「忘却」は、「圧倒的な負け組感」色のペンキで、ベットリと塗りたくられ続けてきた、ように思える。 おもわず、忘れることのナニが悪いのだ…

ガッコ ノ センセ ノ オトモダチ vol.485

はしご酒(4軒目) その百と百と二十六 「ブンメイノリキ ノ ギャクシュウ」 豊かさと安定と利便性と安価を目指して、数多くの文明の利器が、この世に誕生してきた。 考えようによっては、この星の歴史は、文明の利器を、あれこれ模索し続けてきた歴史である、…

ガッコ ノ センセ ノ オトモダチ vol.484

はしご酒(4軒目) その百と百と二十五 「メオトゼンザイ ゼンザイドウジ!」 私の守護仏、不動明王、の、その脇士である、愛しき矜羯羅童子(コンガラドウジ)に、迫る勢いの善財童子(ゼンザイドウジ)。とくに、奈良の安倍文殊院のソレは、究極の善財童子、と言…

ガッコ ノ センセ ノ オトモダチ vol.483

はしご酒(4軒目) その百と百と二十四 「ダサク モ オオイケレド」 駄作も多いけれど、いいものは、ホントに、いいんだよね、とAくん。 どうやら、Aくんには、お気に入りのアーティスト、絵描きさん、が、いるようなのだ。 「好きな絵描きさんなのに、駄作も…

ガッコ ノ センセ ノ オトモダチ vol.482

はしご酒(4軒目) その百と百と二十三 「エンガワ ノ ツキアタリ ノ エンマサマ」② 幼少の頃に住んでいた、当時の我が家。その我が家には、今は亡き母の提案で植えられた、食べられるもの、たとえば、桃、キンカン、びわ、柿、赤しそ、などなど、で、グジャグ…

ガッコ ノ センセ ノ オトモダチ vol.481

はしご酒(4軒目) その百と百と二十二 「エンガワ ノ ツキアタリ ノ エンマサマ」① 人が人として、人らしく生きる。 おそらく、誰しもが、当たり前のことだと思うであろう、そんなコトが、どうにもこうにも、難しくなりつつある、と、嘆くAくん。 とくに、ト…

ガッコ ノ センセ ノ オトモダチ vol.480

はしご酒(4軒目) その百と百と二十一 「アイシュウ ノ ペンフレンド モノガタリ」② 「ナニか、あったのですか」 「ナニかが、あったのだろうな。若気の至りで、つまらないナニかを、偉そうに宣ってしまったのかもしれない。けれど、そのナニかがナニなのか、全く…

ガッコ ノ センセ ノ オトモダチ vol.479

はしご酒(4軒目) その百と百と二十 「アイシュウ ノ ペンフレンド モノガタリ」① 「ペンフレンド、懐かしい響きだろう」、とAくん。 まるで、ピンとこない。 「学研の科学と学習の文通コーナー、知らないかい」、とAくん。 全く、知らない。 「読書の好きな人と…

ガッコ ノ センセ ノ オトモダチ vol.478

はしご酒(4軒目) その百と百と十九 「ホシンヒューマクン シンドローム」 球質が軽いという致命的な弱点がある、がゆえに、それでも、生きて行(ユ)かねばならない、がゆえに、真っ向勝負に別れを告げて、オキテ破りの悪魔の変化球に活路を見いだす、ホシンヒ…

ガッコ ノ センセ ノ オトモダチ vol.477

はしご酒(4軒目) その百と百と十八 「バッドニュース シンドローム」 終わりの見えない、目一杯重苦しいバッドニュースを、来る日も来る日も耳に、目に、していると、知らず知らずのうちに、どんなものでもいいから、確証なんて得られなくてもいいから、とに…

ガッコ ノ センセ ノ オトモダチ vol.476

はしご酒(4軒目) その百と百と十七 「ヤルコト ノ シンドサ ト ヤレナイコト ノ シンドサ ト」 たいした天敵もおらず、まあまあ無風で、温暖で、そこそこに平和な、なんとなく「やる」ことができる環境の中では、どうしても、やることのしんどさばかりが際立つ「…

ガッコ ノ センセ ノ オトモダチ vol.475

はしご酒(4軒目) その百と百と十六 「ゴー ト カム トハ ドエラクチガウ」 置かれている状況が著しく異なる両者との間での、もしくは、強者と弱者との間での、「Go!」と「Come!」とは、ドえらく違う、とAくん。 おそらくは、Aくんの周辺かドコかで、「Go」か「Co…

ガッコ ノ センセ ノ オトモダチ vol.474

はしご酒(4軒目) その百と百と十五 「テンサイヨウチエンジ ノ ススメ」② 「とにかく、まるで思い出せない程度の、どうでもいいような、そんな、ウダ話で盛り上がっていた、まさにそのとき、突然、奥さんが、旦那に、クールに言うわけよ。まるで幼稚園児ね」 「…

ガッコ ノ センセ ノ オトモダチ vol.473

はしご酒(4軒目) その百と百と十四 「テンサイヨウチエンジ ノ ススメ」① そもそも、幼稚園児は、皆、天才なのかもしれない、と、自慢の唐突さでAくん。 以前に、ちょっとしたご縁があって、東京の近郊都市から、さらに少し外れたところの、とある幼稚園にお…

ガッコ ノ センセ ノ オトモダチ vol.472

はしご酒(4軒目) その百と百と十三 「キョウゾントイウナ ノ カクゴ」② するとAくん、「その覚悟は、死、さえも、ということ?」、と、さらにズシンと問うてくる。 死、さえも・・・、か~。 その一文字に、さすがに怯(ヒル)む。 自分のことならまだしも、誰か…

ガッコ ノ センセ ノ オトモダチ vol.471

はしご酒(4軒目) その百と百と十二 「キョウゾントイウナ ノ カクゴ」① 仮に、手に負えないほどのトンでもないモノ、コト、と、共存しなければならないとしたら、もうその道しか残されていないとしたら、どうする?、とAくん。 手に負えなさの程度にもよると…

ガッコ ノ センセ ノ オトモダチ vol.470

はしご酒(4軒目) その百と百と十一 「キキカン ノ キョウユウ ト ノレンニウデオシ」② たとえば、温暖化。 まず、私は、そう遠くはない未来に、この星の海は、さらに広大に、さらに熱く、なると思っている。熱くなった海が、大気まで熱し、そのことによって、…