ガッコ ノ センセ ノ オトモダチ vol.471

はしご酒(4軒目) その百と百と十二

「キョウゾントイウナ ノ カクゴ」①

 仮に、手に負えないほどのトンでもないモノ、コト、と、共存しなければならないとしたら、もうその道しか残されていないとしたら、どうする?、とAくん。

 手に負えなさの程度にもよるとは思うが、ソレが、自分にだけに強いられたモノでも、コトでもなく、老若男女、貧富の差、人種、民族、宗教、国籍、などの全ての壁を飛び越えたモノであり、コトであるなら、ココは覚悟を決めて、その道を受け止めないといけないだろうな、とは思う。

 「キレイごとでは、済まないと思います。お互いに仲良く尊重しあって、上手い具合に付き合っていく、なんてことは、あり得ないような気がするから」、と私。

 「それは、それなりの犠牲を伴うことが、必然!、ということ?」

 「それなりどころか、かなりの犠牲を覚悟しなければならない、ということです。もちろん、水面下では、たとえば、科学の英知を結集して、立ち向かうのだろうけれど、その努力が結実する、そのウンと先のその日までは、大いなる犠牲を、覚悟しなければならない、と思います」

 するとAくん、「それが、共存する、というコトなのであって、安易に横文字で、ウイズなんちゃら、みたいな言い方は、どうなんだろう、ということ?」、と、立て続けに突っ込んでくる。

 この際、ココは、毅然と、受けて立たなければと、「そうです!」、と、私としては、これ以上ない、というぐらいの明快さで、ビシッと答える。(つづく)