はしご酒(Aくんのアトリエ) その六百と九十四
「ダテラニ ゾク」
「根底にカテゴライズが、ヒエラルキーが、差別が、歴然とあって、ナンでもカンでも『こうあるべき』、『こうあることが当たり前』、みたいな、そんな頑としてカッチンコッチンの主義主張を信条とする『ダテラニ族』。コイツたちによって、世の女性たちは、マイノリティたちは、ずっと、辛酸を舐めさせられてきたわけだ」、とAくん。
「ダ、ダテラニ族、ですか」、と私。
「そう、ダテラニ族。その象徴的な迷フレーズ、迷言が、あの『女だてらに』。もちろん、『迷える』の『迷』の迷言ね」
女だてらに、か~。
「女らしく、の、口撃型、バッシング形態、と、言ってもいい」
たしかに。
「女らしく」も、結構、問題アリアリだけれど、それ以上に「女だてらに」には、バッシング臭が満ち満ちているような気がする。
「しかも、このダテラニ族、老若男女、全くもって関係ないわけ」
ん?
「つまり、『女だてらに』は、男に限った迷言ではないということだ」
男に限った迷言では、ない?
「以前ほどではないにせよ、ほら、たとえば、母親は娘に、『女だてらに、はしたない』などと宣いがちだろ」
あ、あ~。
男らしくやら女らしくやらに口撃型の「女だてらに」まで加わって、ナニかとヤタラ五月蝿(ウルサ)いこの国の、一つの闇を、先ほどの女性候補者も、身をもって、炙り出してくれたのかもしれないな。(つづく)