2019-06-01から1ヶ月間の記事一覧

ガッコ ノ センセ ノ オトモダチ vol.182

はしご酒(3軒目) その十一 「キモノツナガリ ノ ススメ」 Zさんにとっての着物が、単に着物だけにとどまらず、さらなる様々な日本の文化に繋がり、広がり、その相乗効果に、ますますワクワク感が止まらない、そんなこんなのイメージが、私が思う、私が虜にな…

ガッコ ノ センセ ノ オトモダチ vol.181

はしご酒(3軒目) その十 「ナツキモノ」② そして、つまるところ、絽(ロ)やら紗(シャ)やら上布(ジョウフ)やら、いろいろあるけれど、大事なのは「透け感!」だと宣う。 なるほど、ん~、スケルトン・ビューティー、透けの美か~、と、躊躇することなど微塵もなく…

ガッコ ノ センセ ノ オトモダチ vol.180

はしご酒(3軒目) その九 「ナツキモノ」① 「さすがに夏に着物なんて、厳しいでしよ」、と私。 「夏こそ着物!、と言いたいところだけど、近頃の夏はダイナマイト級、厳しいかな~」、と、Zさんもお手上げの様子。 なのだけれど、「でも、着物は、この国の風土の中…

ガッコ ノ センセ ノ オトモダチ vol.179

はしご酒(3軒目) その八 「ニホン ノ ナツモンダイ」 このところのこの国の夏は、あのアフリカよりも暑いのでは、とまで言われつつある。にもかかわらず、その暑さに対応できる、この国独自の、この国らしい、ビジネスやらフォーマルやらに見合った服装、とい…

ガッコ ノ センセ ノ オトモダチ vol.178

はしご酒(3軒目) その七 「ビンガタ!」 「その帯、面白いですね」と私。 「あ~これね、琉球紅型(ビンガタ)。色使いが、お、き、な、わ、でしょ」、と、嬉しそうに話すZさん。「琉球の染めも織りも好きなんだけど、さすがに芭蕉布は、ホントに高くて、手も足も出…

ガッコ ノ センセ ノ オトモダチ vol.177

はしご酒(3軒目) その六 「ウツクシイ!」 「着物、好きなんですね」、と、ちょっとした勇気を振り絞って(というほどではないけれど)声を掛ける。 「お嫌い?」、と、カウンターパンチ気味に質問を返される。 あらためて「お嫌い?」などと言われてしまうと、どう応…

ガッコ ノ センセ ノ オトモダチ vol.176

はしご酒(3軒目) その五 「メガミ!」② しかしながら、思いを馳せるにも、ほとんどイメージが湧かない。すぐさま壁に突き当たる。 そんな私の目の前に、カラー刷りされたチラシのようなものが、隣からス~っと滑ってきた。と同時に、先ほどオーダーした、北ア…

ガッコ ノ センセ ノ オトモダチ vol.175

はしご酒(3軒目) その四 「メガミ!」① 沖縄から帰ってきたところだという。 お仕事で、ですか、と聞いてみる。 「ん~、微妙ね」、とZさん。 なにやら尊敬する女神が、沖縄にはいて、その女神の展覧会を見に、ということらしい。 女神の展覧会、とは、いった…

ガッコ ノ センセ ノ オトモダチ vol.174

はしご酒(3軒目) その三 「スキ!」 好きです。 ホントに好きなんです。 ちょっとした勘違いをされてしまいそうだけれど、「好き!」なモノがある、ということは、素晴らしいことだ、と、つくづく思う。もちろん、(法律が必ずしも正しいとは考えていないが、と…

ガッコ ノ センセ ノ オトモダチ vol.173

はしご酒(3軒目) その弐 「チョットシタ テンゴク ヘノ カイダン」② 蝶ネクタイと黒いベストがあまりにも似合いすぎている寡黙なバーテンダーが、一人で切り盛りするその店は、沖縄あたりでよく見かけるような昭和レトロ感満載の古びたビルの中に、ヒッソリと…

ガッコ ノ センセ ノ オトモダチ vol.172

はしご酒(3軒目) その壱 「チョットシタ テンゴク ヘノ カイダン」① 呑み足らない、というわけではないが、帰り道にあるショットバーの前を、全く気付いていないような顔をして、スッと通過するなんてことができるのか、などと、なんとなく思ったりしつつ歩く…

ガッコ ノ センセ ノ オトモダチ vol.171

お会計 勘定を済ませて店を出る。 私は、店に入るときのワクワク感とは一味違う、店を出る瞬間のこの感じもまた、妙に好きなのである。下界に舞い降りた仙人のような、フワ~ッとした、そんな感じ、と言えばいいのだろうか。しかしながらその感じ、おそらく…

ガッコ ノ センセ ノ オトモダチ vol.170

はしご酒(2軒目) その七十二 「アタル!」 よほど気に入ったのだろう、静かに、舐めるように、転がすように、チビチビと泡盛の古酒を味わっていたOくん、突然、堰を切ったように、「今さっきの畏怖の念、なんとなく引っかかって、自分なりに考えてみたんやけ…

ガッコ ノ センセ ノ オトモダチ vol.169

はしご酒(2軒目) その七十一 「ケシサル!」 こんな私だけれど、小学2年生のとき(だったかな~)、学級委員長という大役を担ったことがある。だがしかし、残念ながら不運にも、コレが分不相応な大役であったということを見事に露呈せしめた、ちょっとした事件…

ガッコ ノ センセ ノ オトモダチ vol.168

はしご酒(2軒目) その七十 「ブレル!」 アレもコレも、ソコもカシコも、という、その気持ちは、わからないわけではないけれど、やはり、本気でどうにかしようとするならば、脇目も触れず、一点突破で邁進しなければならない。にもかかわらず、とにかく、ブレ…

ガッコ ノ センセ ノ オトモダチ vol.167

はしご酒(2軒目) その六十九 「インパクト イゾン」② そうした「とりあえずドカンと一発かましといて」に、どうしても頼ってしまう、そんなココロの有りようを、「インパクト依存」、と私は呼んでいる。過激化するネット上の映像などは、その象徴的な一例と言える…

ガッコ ノ センセ ノ オトモダチ vol.166

はしご酒(2軒目) その六十八 「インパクト イゾン」① 中味に少々自信がないときなどに、とりあえず、インパクトのある言動でドカンと一発かましといて、という手法がある。アグレッシブ系の政治家などに、時折、見受けられたりもする。 この「まずインパクト!…

ガッコ ノ センセ ノ オトモダチ vol.165

はしご酒(2軒目) その六十七 「フレキシブル ダイオウ」 臨機応変に、フレキシブルに、対応できる、その能力が図抜けている達人を、「フレキシブル大王」とAくんは呼んでいた。 しかしながら、この場合の「フレキシブル」、単なる小手先の巧みさを意味するもので…