はしご酒(2軒目) その六十八
「インパクト イゾン」①
中味に少々自信がないときなどに、とりあえず、インパクトのある言動でドカンと一発かましといて、という手法がある。アグレッシブ系の政治家などに、時折、見受けられたりもする。
この「まずインパクト!」、戦略的には一応効果がある、と言えなくもない。が、ドカンと一発なオープニングのわりには、その後の右肩下がりの先細り感は、残念ながら、歪めない。
こうしたことは、なにも政治の世界に限ったことではない。美術や音楽、工芸、文芸、舞台芸術、ファッション、そして、ネット上のアレやコレや、などなどにも、その気配は、多かれ少なかれ感じられることがある。もちろん私は、そうしたドカンと一発系の気配を、申し訳ないけれど、あまり好意的には受け止めていない。(つづく)