ガッコ ノ センセ ノ オトモダチ vol.1102

はしご酒(Aくんのアトリエ) その五百と三十三

「ケツゼイニ ムラガリハジメタラ キヲツケロ!」

 何度も、何度も言わせてもらっているけれど、というか、あえて、何度でも、何度でも言わせてもらうけれど、真っ当な金儲けは大いに結構だが、血税に群がり始めたヤツらに、もう、未来なんか絶対にないぜ、と、コレ以上ないというぐらいブヘッと吐き捨てるように語り始めた、Aくん。とくに、そろそろ真剣に就職を考えようとしているヤングピーポーたちに、コレだけは、コレだけは言っておきたいんだ、と、鼻息も荒い。

 「なんとなく、表向きは良さそうに見えてはいても、今一度、その組織を、腰を据えて、目も凝らして、ジックリと見てごらんよ。ほら、見えてくるだろ、その如何ともし難いハイエナ体質が。というか、ハイエナの獲物を横取りするライオン体質だな。そんな、エラそうなんだけれど情けなくなるぐらい血税頼みのライオン体質を、イヤというぐらい臭わしまくる組織には、充分に気をつけろ。と、いうことだ」

 ん~、なるほど。

 でも、半永久的にダラダラと、懐(フトコロ)に血税が転がり込んでくるようなシステムであるなら、たしかに魅力的ではある。この魅力、目先のコトでアップアップの組織なら、その魂を容易く抜いてしまうかもしれないな。

 「そんなライオン体質の背後で蠢(ウゴメ)く天下り、政治献金、利権、公共事業、・・・。合法なのだろうけれど、なんとも気持ち悪いワードたちだよな」

 たしかに、気持ちが悪い。

 「とくに、天下り血税に群がるライオン体質を、より強固なものするための天下りシステムが、皮肉にも、組織の根幹を腐らせ、世界で全く通用しないぐらい弱体化させてしまうわけだ」

 たしかに、私も、そんな気がする。

 組織の、真っ当なパワーアップを放棄して、天下りという姑息な邪道で血税頼み。そんなモノに現(ウツツ)を抜かしているうちに、Aくんが言うように、もう、未来なんか絶対にないぜ、みたいなコトに、なってしまうのだろうな。(つづく)