ガッコ ノ センセ ノ オトモダチ vol.1149

はしご酒(Aくんのアトリエ) その五百と八十

「コクミンニ ゼイキンハラエト ノタマッテオイテ クニカラ シエンハ ナイワ~」

 妙に政府の肩をもつ、妙に政策に賛同する、妙に国民に税金を払えと息巻く、みたいな、そんなトリプル「妙に」な民間ピーポーは、筋(スジ)論として、絶対に血税に頼ってはいけないと思う。と、Aくん。国民に、増税であろうがインボイスであろうが、とにかく、納税だ、義務だ、と、ナゼかエラそうに強いる、その裏で、チャッカリ、血税をシコタマいただいたりしているんだからな。さすがにソレはないわ~、ありえんわ~。と、その怒りも、クレッシェンド(crescendo)にアッチェレランド(accelerando )まで加わって、ちょっとした凄みまで帯びてくる。

 誰のコトを言われておられるのか、皆目見当もつかないが、そういう実に巧妙な手口で、国から、政府から、巨額の血税をせしめることに成功したオキテ破りの実業ピーポーが、いるということか。

 「まさに、御用実業家、って、ヤツですね」

 「そう思われても仕方ねえだろうな。政府にとって、都合がいい、使える、貢献度も高い、みたいなトコロには、金(カネ)を出させてもらいますぜ。って、コトなんだろう」

 「ま、おそらく、そんなコトで支援を決めたわけではない。真っ当な観点から、真っ当に精査し、真っ当に支援することを決めたのだ。と、トリプル『真っ当な』で、その身の潔白さを意地でも示そうとするでしょうけど」

 「トリプル真っ当な、ね~。するだろうな、示そうと、間違いなく。あっ、そういえば、たしか、ある経済界のトップみたいなオヤジさんも、国民に対して、『消費税から逃げるな』みたいなコトをエラそうに宣っていた。その裏で、政府とズブズブだったりするわけだからな~。エゲツないよ、やり口が」

 たしかに。

 まず、ソレを言うなら、ドコからドウ考えても、「法人税から逃げるな」だろうな。

 「トにもカクにもだ。こんなタワけたコトが罷(マカ)り通るなら、そりゃ、血税目当てに、チカラあるモノに媚(コ)びるだろうよ、諂(ヘツラ)うだろうよ」

 ふ~。

 ナンともカンとも、ホント、情けなくなる。

(つづく)