ガッコ ノ センセ ノ オトモダチ vol.1052

はしご酒(Aくんのアトリエ) その百と百と百と百と八十三

「チミモウリョウ ナ カテイノソウテイ ニハ オコタエ デキマセンガ」

 「魑魅魍魎!」

 えっ!?

 「ち、み、もう、りょう」

 あっ、あの、「鬼」まみれの四字熟語。

 「『努める姿勢は大事』もそうなのだけれど、たとえば国会内で蠢(ウゴメ)く魑魅魍魎な答弁のアレやらコレやら。そんなアレやらコレやらの中で、その魑魅魍魎感がとくに際立っているモノたちのその一つが、たしか少し前にも話題に上っていた、そう、あの、『仮定の想定にはお答えできませんが』だ」

 あ~。

 微妙なニュアンスは少し違ったような気はするけれど、たしかに、今宵、二度めの登場だと思う。

 しかし、ナゼ、そんな魑魅魍魎感満載の「仮定の想定にはお答えできませんが」が、ソレなりに、社会的地位を獲得することができたのか。ソコのところが、全くもって、不思議が不思議を呼ぶ不思議ワールドなわけだ。

 悲しいかな、人類の愚かさゆえ、メチャクチャ想定外丸出しの厄介な未来が、近い将来、間違いなくやって来る、はず、で、あるにもかかわらず、まだ、またまた、おエライ方々がつくりたもうた逃げ口上、その、「仮定の想定にはお答えできませんが」で煙に巻こうとするのだから、いやはや、もう、マジで呆れ果ててしまう。

 「仮定の想定で済んでいるうちに、どうにかしなければならないのに、というか、そもそも仮定の想定の話でなくなったら、悠長に、ソンなコトを話し合ってはおれんだろ、普通。と、思うのだけれど、あの人たちは、どうしても、実に呑気に、ソンなコトより、自分たちの、自分たちに関わるお仲間たちの、美味しい美味しい話ばかりに執着してしまいがちなんだよな~」

 ふ~。

 ま、ソンなことだから、Aくんに、魑魅魍魎呼ばわりされてしまうのだろうけれど。

(つづく)