はしご酒(4軒目) その二十
「イノチガケ ノ ソンタクナシ ノ ススメ」
TVなんだから忖度するのは当たり前、スポンサーのことも無視できないし、番組の制作側の意向も、もちろん考えて発言しなければならないのは、テレビ人として当然、という、あるタレントの自信満々の言葉である、らしい。言い換えるならば、忖度できずに消えていくテレビ人は、おバカさんってことになる、かもしれない。
なるほど、と、スッと聞き流せばいいようなものだけれど、どうも引っかかる点が一つだけある、とAくん。
「そのタレントのウリが、いわゆる毒舌、つまり、批判する、というところにある点が、どうしても、引っかかるんだよな」
批判されるその対象が、忖度によって仕分けされている、としたらどうだろう。
大きな力に媚び、忖度し、利害まみれの大人の対応をした上での「批判する」、では、批判された側は、たまったものじゃない、と、たしかに、思えてしまう。
忖度して「褒める」ならまだしも、ましてやTVという媒体を使って「批判する」のならやはり、忖度はご法度、己の信念のもと、命がけでなければならない、というAくんの考えに、私も一票を投じたくなる。(つづく)