はしご酒(4軒目) その二十八
「ガッコ ハ シャカイ ノ シュクズ」③
学校ごときが、先生ごときが、という意識が、この世の中にはあるのではないか、などと、正直、以前は、ちょっとムッとしながら思ったりもしていた、とAくん。
学校にも先生にも、ハナから期待などしていない、だから、黙って教師の仕事をしておればいいのだ、ということなのだろうか。
少し被害妄想的すぎるのでは、と思うけれど、仮に、世の中が、そんな意識で充満しているとしたら、おそらく、もう、学校という空間の中で、教育なんてできやしないだろうな、などと、なんとなく思ったりしてしまう。
でも、退職し、学校現場から距離を置いてみて、そうじゃないのかもしれない、と思うようにもなった、と付け加えるAくんに、そうじゃないのかもしれない、の、その「そうじゃない」の真意について、今回は、それなりに心して、尋ねてみる。(つづく)