はしご酒(Aくんのアトリエ) その百と百
「ナニカラニゲ ナニヲマモル?」
ナニから逃げる?
ナニを守る?
想定外の、あるいは、想定はしていたけれど捨て置いた、みたいなそんなトンでもないコトが起こってしまった時の、シモジモじゃないエライ人たちのその心の有りようが、立ち振る舞いが、問われるのだ、とAくん。
またまた難しそうなテーマだ。
「お天道(テント)さまも世界中の人々も、いつだって、あなたを見ている、見つめている」
ますます難しくなりそうな気配である。
「海外の工場でトップを務めるあるジャパニーズの、トンでもないコトに見舞われたからといって私だけがソコから逃げ出すわけにはいかない、というコメントが、どうしても、僕の頭の中から離れようとしないんだよね」
おそらく、そのトップのコメントが、冒頭の「ナニから逃げる?、ナニを守る?」に、繋がっていくのだろうな。
「僕はね、ナンでもカンでも逃げることが良くないとは思わない。次のチャンスは必ずあるのだから、いったん逃げることもまた良し、ということだってあるわけだ」
ある、間違いなく、ある、と、私も思いたい。
「重要なポイントは、ナニから逃げる?、ナニを守る?、だと、思っている」
ほ~ら、繋がった。
「ソコを誤れば、ソコを疎(オロソ)かにすれば、もう誰も信用してくれない。もう誰も協力などしてくれない」
そりゃそうだろう。
「あえてもう一度言わせてもらおう。世界は、世界の人々は、ソコを、鋭い目で見ている、見つめている、ということだ」
(真実のところは知る由もないが)そういえば、少し前に、大使館職員が真っ先に逃げ出した、みたいな、そんなニュースを耳にしたことを思い出す。
たとえばその大使館職員たち、彼れは、彼女らは、いったい、ナニから逃げ、ナニを守ろうとしたのだろう。(つづく)