ガッコ ノ センセ ノ オトモダチ vol.848

はしご酒(Aくんのアトリエ) その百と百と七十九

「ホントウノコトヲ イオウヨ ホントウノコトヲ イッテクレヨ」

 そんな、権力を握るシモジモじゃないエライ、らしい、ダレかに対して、古今東西、シモジモである一般ピーポーたちが、ずっと思い、懇願し続けてきたことがある。ソレが、「本当のコトを言おうよ、本当のコトを言ってくれよ」、だと、思うんだよな~、と、シミジミと語り始めた、Aくん。

 本当のコト?

 「権力者は、なぜ、平気でウソをつくのか、つくことができるのか」

 なぜ、平気でウソをつくことができるのか?

 「シモジモのことを思っての、弱者のことを思っての、いわゆる『ウソも方便』系のウソ、というヤツではない、絶対にない、と、思う」

 ウソも方便系のウソ、ではない?

 「シモジモのことをバカにしているのか」

 シモジモのことを、バカに?

 「シモジモごとき、簡単に騙せると思っているのだろう」

 簡単に、騙せる、か~。

 そもそも、そもそも権力者のウソとは、いったい、ナンのための、ダレのための、ウソなのだろう。考えれば考えるほど、ソコからは怪しさばかりが臭ってくる。Aくんの指摘通り、少なくとも、「ウソも方便」系のウソではなさそうだ。

 悪びれず、「ウソつきは弁護士と政治家の始まり」などと宣っておられた方もいたが、弁護士はともかく、少なくとも政治家は、政治を司るピーポーは、ウソは御法度、で、あってほしいものだ。と、心底、思う。(つづく)