ガッコ ノ センセ ノ オトモダチ vol.317

はしご酒(4軒目) その六十八

「スーパートータラー イズコニ」②  

 ヨコ軸もタテ軸も丸ごとひっくるめて考えることなど、どんなにシモジモじゃないエライ人たちでも、そう簡単にできることではないような気が、どうしてもしてしまう。それほどこの世は、複雑で、面妖で、ダークで、利害まみれ、だということであり、そんな中で、人類ごときができることなど、残念ながら、所詮は、中途半端どまり、であり、どんなに素晴らしく思えるようなことであったとしても、アトからアトから次々と、その、厄介な副産物やら副作用やらが顔を覗かせる。それでも良しとしてきたのが、この星の開発であり、進歩であり、成長であったのだろうけれど、さすがに、その副産物やら副作用やらの、あまりの蓄積量に、Aくんは、訝(イブカ)しみ、嘆き、そして、憤っているのだろう。

 そもそも、素晴らしい感満載のように見えるもモノでもそうなのだから、巷に蔓延しているような「ハナから怪しいモノ」など、全くもって問題外だと言い切って、まず差し支えない。

 とくに「政治」。

 失望どころか、絶望的なその域にまで、なんの抵抗もなく足を踏み入れてしまいそうになるのは、ソコが、その「ハナから怪しいモノ」感で充満しているからなのだろう、と、どうしても思ってしまう。

 そんなこんなが入り乱れ、さらにドンドンと、ヤヤこしくなってくる。(つづく)