ガッコ ノ センセ ノ オトモダチ vol.229

はしご酒(3軒目) その五十八

「ヤッパリ ヤングマン!」

 「ハッキリ、覚えているわけではないのだけれど」

 ん?

 「国連かナンかのエライさんが、この星の未来を、子どもたちに委ねよう、みたいなことを」

 ん、ん~。

 「コレって、もう、大人たちではダメだ、ということなんだろうな」

 失望と期待と歯痒さと納得とかがグチャグチャッと入り交じったかのような表情の、Z’さん。

 たしかに、そうした大人たちのダメさ加減を象徴するかのように、世界のそこかしこで、子どもたちが、この星の未来のために立ち上がった、というようなニュースが、元気満々に飛び込んでくる今日この頃ではある。

 ふと、思う。

 皮肉にも、学ぶことが、経験を積むことが、多くの大人たちと関わっていくことが、本来、人間がもっている、はずの、純粋な心やら正義やら理想やら愛やら優しさやらを消耗させてしまうことになる、のだとしたら、コレほどの悲劇はない。

 つまり、学べば学ぶほど、経験を積めば積むほど、多くの大人たちと関われば関わるほど、悲しいかな、光り輝く子どもたちもまた、萎みに萎んでカッチンコッチンの大人たちになってしまいかねない、と、いうこと。

 などと、またまた、目一杯、ネガティブに、脳ミソが舵を切り始めたものだから、大慌てで、深呼吸。

 ふ~。

 いや。

 いやいやいや。

 きっと、きっと大丈夫。

 この今を生きる子どもたちは、カッチンコッチンの大人たちがヤラカしてきた過ちを、繰り返したりはしない。

 そう、信じたい。いや、信じよう。いや、信じる。

 あっ、そういえば。

 Oくんの、あの、名言。

 「迷えるこの星の未来は、やっぱり、ヤングマン!」

 そう、ヤングマン

 カッチンコッチンの大人たちの毒牙になんて絶対に掛からないヤングマンたちに、この星の未来は委ねられている、という思いが、更に一層、ブクブクと、ブクブクと膨らんでいく。(つづく)