ガッコ ノ センセ ノ オトモダチ vol.228

はしご酒(3軒目) その五十七

「ケイザイ ハ セイギ サエモ クイチラス」

 もう一つ、怪し過ぎてよくわからないモノの中に「経済」がある。

 そう、経済。

 コイツが、なかなかの曲者(クセモノ)。

 経済の安定と豊かさという「甘い蜜」によって、世界のそこかしこで、民主主義は、正義は、瀕死の状態だと言い切ったとしても、ソレほど、言い過ぎでも、間違いでも、ないかもしれない。

 そう、瀕死の状態なのだ。民主主義も、そして、正義も。

 ナゼなら、経済は、トンでもなく喰い意地の張った魔物だから。場合によっては、正義さえも、バリバリと喰いまくり倒すのである。

 そんな、ヤヤもすると正義よりも魅力的と思わせがちな経済という魔物は、コレから先も、不気味で不敵な笑みを撒き散らしながら増殖の一途を辿るのかと思うと、ちょっとしたホラー映画を見ているようで、そら恐ろしくなってくる。

 こんなことでは、おそらく、いや、きっと、人類が招いてしまうであろう、来(キタ)るべくして来(キタ)る終焉のその時まで、私たちは、経済の安定と豊かさという「甘い蜜」をもっともっと貪欲に得るために、ひたすら近視眼的に、その場しのぎの愚行を積み上げていくコトしかできないだろう。

 まさに、ホラー、ホラー映画。

 ちなみに、ホラー、「horror」は、ラテン語の「horrere」から。そもそも「震える」という意味らしい。

 そう、震える。

 ひょっとしたら、その震えを抑えるために、人は、経済という「甘い蜜」を求め続けてきたのかもしれないな。(つづく)