ガッコ ノ センセ ノ オトモダチ vol.227

はしご酒(3軒目) その五十六

「セイギ ノ フセイ ト アクマ ノ フセイ」

 こうしてZさんやZ’さんと話していて、ツクヅク思うことは、この世の中、ナニが正しくて正しくないのか、ということが、ホントにわかりにくいな~、ということである。

 正しいことがわかりにくい、ということは、正しくないこともわかりにくい、ということであって、またまた気持ちがズシリと重たくなる。

 なぜ、わかりにくいのか。  

 おそらく、その基準が、「神」がつくりたもうたような絶対的な「真理」なのではなく、とりあえす、「人」が、そのときのニーズやら都合やらに合わせてつくった(たとえば、条例や法律のような)ものだから、なのかもしれない。 

 そもそも完璧ではない「人」が、いくらガンバっても、完璧なものなどつくれるわけがなく、ひょっとしたら、不正の温床のような法律も、この世には・・・などと考えているうちに、なんとなく虚しくなって、脳の動きを無理やりストップさせる。 

 この星のそこかしこで、正義のために闘うシモジモであるエラクナイ一般ピーポーたちを目にするにつけ、不正には「正義」の不正と「悪魔」の不正があるのでは、という思いが、私の中でプスプスッと芽吹いてしまったりするのである。(つづく)