ガッコ ノ センセ ノ オトモダチ vol.463

はしご酒(4軒目) その百と百と四

「イノチ イノイチバン!」①

 ヤッターマンとシラナカッターマンとの間をフラフラとしつつ、あの頃を懐かしんでいると、「いまでも、このあたりで呑んでいるの?」、と、唐突にAくん。

 「えっ、ええ、ま、まあ、ほ、ほら、割烹居酒屋と大箱の大衆酒場との真ん中あたりの、丁度いい塩梅の居酒屋、あったでしょ。週末は、あそこで、たいていは、ひとりで、チビチビやっています」、と私。  

 あ~、最後の最後で、超ミニ丼をズラリと、横一列に出してくれるところね。しばらく、顔を出してないな~」

 「そうですよ、みんな、死んじゃったのかな、って、心配していましたよ」

 「そうなるよな~。顔を出さなくなった途端に、亡くなったことになる」

 年も年だし、それは仕方がないでしょ、と、思い切って言ってしまいたいところであったけれど、もちろん、そんなこと、言えるはずもなく、「ひどいですよね~」などと、適当なことを言ってゴマかしておくことにする。

 考えてみると、今宵は、驚くほどたくさんの、チームAくん、と、言ってもいいような人たちと再会しまくっている。こんな、神がかった日もあるのだな、と、妙に、感心したりもする。

 神さまの思(オボ)し召し、というヤツなのかもしれない。マジで、そんな気がしてくる。

 などと思いつつ、あれやらこれやらと思いを巡らしている私に、またまた唐突にAくん、あることを問うてくる。