はしご酒(3軒目) その七十二
「フェイク! フェイク?」②
ただ、私の中には、そうしたフェイクなニュースは、それを見る人の心次第、という思いがある。
そもそも情報などいうものは、たとえば、自分にとって都合の良いものは、面白がる、信じる、利用する、広げる。その反面、自分にとって都合の悪いものは、フェイクニュースとして黙殺する、もしくは、潰しにかかる。みたいな、そんな宿命を背負っているようにさえ思える。
そうして、誰かにとって都合の良いものが、都合が良いと思う人たちをドンドンドンドンと経由して、どれだけ傷つく人がいようとも、タラタラタラタラと広がっていく。と同時に、その逆側で、ホントに大切な真実のニュースは、葬り去られていくのである。
「温暖化など、神経質な悲観論者たちによるフェイクニュースだ」などという、どこかの国のあるシモジモじゃないとびっきりエライ権力者の言葉が、耳の奥に、ベチャッとへばりついたままだ。(つづく)