はしご酒(Aくんのアトリエ) その百と百と百と百と七十
「モウ ソンナコトガ デキル ウツワジャネエナ」
「ソレでも、この国の皆さんは、よほどの人格者だからなのか、それとも単に我慢強いだけなのか、あるいは諦(アキラ)めてしまっているからなのか、それほどカッカすることもなく、比較的おとなしく傍観されているように見える。だけど、だけれどもだ、当然のごとく人格者でもナンでもない僕なんかは、あの、オリンピックまでもが金(カネ)マミれ、やら、再生可能エネルギーまでもが利権マミれ、やら、といった絶対にマミれてはいけないようなモノまでマミれにマミれまくっていた、という現状を目(マ)の当たりにするにつけ、どうしても、カッカ、カッカとしてしまう。で、マジに思ってしまうわけよ。もう、この国の権力を握るシモジモじゃないエライ人たちってのは、そんなコトができる器じゃねえな、ってね」、と、一気に捲し立てた、Aくん。その表情から、あの人たちの如何ともし難いレベルの低下、劣化、に、対する、絶望的な呆れ果て感がハッキリと読み取れる。
もう、そんなコトができる器ではない、か~。
たしかに、たしかにそうかもしれないな。
なぜなら、ダークに歪んだナンやらカンやらに、マミれにマミれてしまったあの人たちが、たとえば憲法に、真っ当に手を付ける、などというコトができるとは、到底思えないからである。
仮に、強引に、無理やり手を付けたとしても、おそらく、手を付けようとしている者たちと、その者たちにとって都合のいい誰かと、にとっての都合のいいモノに変える程度が関の山。そして、この国は、この国のピーポーたちは、更に一層、分断するのである。(つづく)