はしご酒(Aくんのアトリエ) その百と百と三
「ナンナンダヨ トリクルダウン」
権力と金の亡者たちの戯言(タワゴト)の一つに「トリクルダウン」がある、とAくん。
トリクルダウン?
トリクル?
ダウン?
なんだ、それ。
「シモジモは、今しばらく、オコボレにありつけるその時まで待っておけ、みたいな、そんなイメージだな」
オコボレ?
「シモジモからかき集めた税金やらナンやらを、権力と金の亡者たちに注ぎ込むから、ソレが膨張して、溢(アフ)れ出て、零(コボ)れ落ちてくるのを楽しみにして待つ、のが、シモジモである我々一般ピーポーの生きる道、ってことだ」
なんだ、それ。
「そんな、零れ落ちる零れ落ちる詐欺、みたいなモノを、経済政策の中心に据えてきたんだからな~、恐れ入るよ」
なんなんだ、それ。
「さらに、トリクル(trickle)には、放電して消えてなくならないように、ずっと充電し続けなければならない、などという意味まであったりする。つまり、零れ落ちてくるまで、シモジモのお金で充電し続けなければならない、ということだ」
マジで、一体全体、なんなんだ、なんなんだよ、トリクルダウン、って。(つづく)