はしご酒(Aくんのアトリエ) その七百と二十
「オッサンメセン ノ イキヅマリ」
「悲しくなるほど長きに亘(ワタ)る、そんな、エラそうで理不尽なオッサンたちによるアりとアらゆるハラスメントのおかげで、ドレほどの、そうしたオッサンたち以外のピーポーたちの、チカラが、発揮されないまま萎んで消えていってしまったことか」、と、嘆くように語り始めたAくん。
ほぼオッサンの私が言うのもなんだが、そして、世のオッサンたちにはタイヘン申し訳ないが、さすがに、ソレは、私も、身をもって理解できる。
「いつまでも旧態依然としたオッサン目線のままの組織に、未来はない、というコトですよね」、と、ソコに割り込むように、私。
「ないない。そんな組織に未来なんてあるはずがない」
「多様性の素晴らしさは、その目線の多様性にあるわけでしょ」
「そう、その通り。多様な目線あってこその組織、団体」
「ソレを、多様性とは真逆の、狭さの極地みたいなオッサンの目線だけでドウにかしようとしても、まず、当然のごとく行き詰まる。そのコトに、未だ気付けない組織、団体、が、あるコト自体、全くもって信じられないですよね」
「ホント、マジ、信じられないよな~。何度でも言わせてもらうけど、たとえば女性に対する、あるいは若者たちに、更にはジェンダーたちに、マジョリティーたちに、対する、愚かなる差別に、偏見に、魂が汚染されまくっているようなオッサンたちの、目線、しか、もち合わせていないような組織に、団体に、企業に、国家に、星に、光輝く明るい未来なんか絶対にないから」
(つづく)