ガッコ ノ センセ ノ オトモダチ vol.1189

はしご酒(Aくんのアトリエ) その六百と二十

「コドモタチ ニ ワルイエイキョウ ヲ オヨボスヨウナコト ダケハ スルナ!」

 「口幅ったいことを言うようだが、あえて、あえて元学校の先生として言わせてもらうと」

 ん?

 「この際、徒党を組もうが、口裏を合わそうが、もう、好きなようにしてくれて結構だが」

 んん?

 「せめて、せめて子どもたちに、悪い影響を及ぼすようなコトだけはするなよな、ってね」

 ん、あ~。

 「心底、そう言いたいわけよ。ほら、このところの、あの、大いなる責任ある立場のピーポーたちの言動。あまりにも責任逃れ三昧過ぎないかい」

 たしかに、悲しくなってくるほど責任逃れ三昧過ぎる。

 「あんなのを、子どもたちがマネし始めたら、どうすんだよ。って、ホント、マジで心配になってくる」

 おっしゃる通り。

 「誤魔化し、責任転嫁、言い逃れ。エライ人たちだってやっているんだからいいじゃない、などと、子どもたちが胸を張って言い出したとしたら、学校現場は厄介なことになってしまうでしょうね」

 「学校どころか、家庭でも、職場でも、ちょっと厄介なことになるだろうな~。と、いうか、子どもたちの人格形成にとって、全くもって良くないだろ」

 良くない。全然、良くない。

 子どもたちに尊敬されるシモジモじゃないエライ人たち、たれ。と、までは言わないけれど、少なくとも、子どもたちに悪い影響を及ぼすようなコトだけはしないシモジモじゃないエライ人たちであってほしいものだ。

 中には、反面教師もまた必要、などと、エラそうに宣うエライ方々もおられるかもしれないけれど、申し訳ないが、ソレもまた、姑息な「言い逃れ」に過ぎないから。(つづく)