はしご酒(Aくんのアトリエ) その六百と弐
「ダツゼイ セイジカ ガ ダイゾウゼイ ヲ ダイガッショウ」
「遵法精神などクソ喰らえなのに、改憲?」
ん?
「愛国民心など微塵ももち合わせちゃ~いないのに、国を守る?、防衛費倍増?」
ん~。
「あれほど脱税に御熱心なのに、大増税の大合唱?」
あ、あ~。
「ひょっとしたら、改憲も防衛費倍増も、皆、カネカネカネ(金金金)の金儲け、絡みなのかもな」
カネカネカネの金儲け絡み、か~。
あの人たちには申し訳ないが、ソレ、大いにあり得る、かも。
「そもそも脱税政治家たちが、どの面(ツラ)下げて大増税の大合唱、って、話だよな」
ホントだ。
普通の神経であるなら、そんな大それた大合唱、できるわけがない。
それほど、あの人たちは、信じられないほど「カネカネカネ」なのだろう。
「大増税も、あの人たちの金儲け、に、繋がっていくのでしょうね。私も、そんな気がします」
するとAくん、チラリ、眼光を鈍く光らせたあと、ユルリと、「シモジモじゃないエラそうなピーポーたちの負担減のための、シモジモであるエラそうになんてしている場合ではない一般ピーポーたちの負担増。と、いう、最低最悪の構図。こんなにわかりやすいトンでもない構図なのに、まだまだ世の中は、『そうは言っても、ヤッパリね』と、相も変わらず文句も言わずに今まで通り。こうなってくると、もう、ほとんど、信仰だよな」、と。
信仰、か~。
「信仰、ですか」
仏教フェチの私としては、「信仰」というワードが負のイメージで使われるコトに、当然のことながら、あまりイイ気はしない。イイ気はしないのだけれど、でも、「カルト」と置き換えれば、Aくんのその指摘、わからなくもない、か。
「そう、信仰。大増税も、大納税も、献金、そう、献金。それも高額献金。みたいな、そんな感じなんだろうよ、きっと」
なんということだろう。
ま、まさに、カルト、カルト国家。
(つづく)