ガッコ ノ センセ ノ オトモダチ vol.1171

はしご酒(Aくんのアトリエ) その六百と弐

「ダツゼイ セイジカ ガ ダイゾウゼイ ヲ ダイガッショウ」

 「遵法精神などクソ喰らえなのに、改憲?」

 ん?

 「愛国民心など微塵ももち合わせちゃ~いないのに、国を守る?、防衛費倍増?」

 ん~。

 「あれほど脱税に御熱心なのに、大増税の大合唱?」

 あ、あ~。

 「ひょっとしたら、改憲も防衛費倍増も、皆、カネカネカネ(金金金)の金儲け、絡みなのかもな」

 カネカネカネの金儲け絡み、か~。

 あの人たちには申し訳ないが、ソレ、大いにあり得る、かも。

 「そもそも脱税政治家たちが、どの面(ツラ)下げて大増税の大合唱、って、話だよな」

 ホントだ。

 普通の神経であるなら、そんな大それた大合唱、できるわけがない。

 それほど、あの人たちは、信じられないほど「カネカネカネ」なのだろう。

 「大増税も、あの人たちの金儲け、に、繋がっていくのでしょうね。私も、そんな気がします」

 するとAくん、チラリ、眼光を鈍く光らせたあと、ユルリと、「シモジモじゃないエラそうなピーポーたちの負担減のための、シモジモであるエラそうになんてしている場合ではない一般ピーポーたちの負担増。と、いう、最低最悪の構図。こんなにわかりやすいトンでもない構図なのに、まだまだ世の中は、『そうは言っても、ヤッパリね』と、相も変わらず文句も言わずに今まで通り。こうなってくると、もう、ほとんど、信仰だよな」、と。

 信仰、か~。

 「信仰、ですか」

 仏教フェチの私としては、「信仰」というワードが負のイメージで使われるコトに、当然のことながら、あまりイイ気はしない。イイ気はしないのだけれど、でも、「カルト」と置き換えれば、Aくんのその指摘、わからなくもない、か。

 「そう、信仰。大増税も、大納税も、献金、そう、献金。それも高額献金。みたいな、そんな感じなんだろうよ、きっと」

 大増税も、大納税も、高額献金、か~。

 なんということだろう。

 ま、まさに、カルト、カルト国家。

(つづく)