ガッコ ノ センセ ノ オトモダチ vol.1172

はしご酒(Aくんのアトリエ) その六百と参

「ウルトラ チャクフク オウリョウ サギーマン ハビコル!」

 「たとえば、ある営業マンが、お客さんから預かった商品の代金を、そもそも最初からそんな取り引きなんてなかったんだ、と、いうことにして、コッソリ、チャッカリ、着服、横領、ついでに詐欺も、と、オキテ破りの離れ技三昧。みたいな、そんな姑息な子悪党系スーパーアンチヒーローが、『ウルトラ、チャクフク、オウリョウ、サギーマン』な、わけ」

 ウ、ウルトラ、チャクフク、オウリョウ、サギーマン!?

 「しかも、そうした着服も横領も詐欺も、上司へのソレなりの上納金さえキチンと済ませておきさえすれば、とりあえずは目を瞑っていてもらえるという、結構なオマケまで付いているというから、その手のアンチヒーローが蔓延るのも無理もない」

 じょ、上納金!?

 「とにかく、このアンチヒーロー、カネ(金)に対する執着心が凄まじいわけ。カネで人の心まで買えると思っているからだ」

 な、なんと。

 「それゆえ、政界にも蔓延る。蔓延りまくる。人の心がカネで買えるなら票だって、と、いうことなんだろうな。政治家は、ナニよりも票が大好物だから」

 票が大好物、か~。

 ま、票を集めてこその政治家。当然と言えば当然なんだろうけれど。しかしながら、その、カネさえあれば大好物の票を掻き集められる、カネで大好物の票を掻き集めまくってやるぜ、みたいな、そんな、ドコまでもサモしくアサましい、腐り切った小根(ショウネ)だけは、全くもって、いただけない。(つづく)