はしご酒(Aくんのアトリエ) その五百と六十
「スリカエル! スリカエル?」
想定内も想定外も全て含めた窮地に、陥った際の権力者たちの起死回生の隠し球として、そのダークな力を遺憾なく発揮してきた手口の一つが、この、「掏(ス)り替える」だ。
そう、掏り替える。
もちろん、この「掏り替える」、この世に数多いるカエルたちの中で、群を抜いてタチが悪い。
ナゼなら、このカエル、御用メディアやら御用学者やらまでもを抱き込み、巧みに絡ませつつ、一般ピーポーたちの目を、肝心要のド真ん中から上手い具合にズラして逃げ切りを図るという、トンでもなくオキテ破りのクソ戦法を得意とする、クソガエルだからである。
では、ナゼに、そこまでクソなのか。
まず、問題点を、真っ向から解決していこうという気概が、微塵もない。
どころか、そもそもナニが問題点であるのか、を、あの手この手で上手い具合にベールに包み込み、ケムに巻く。おかげで、一般ピーポーたちの怒りの矛先までもが、完全に、ケムに巻かれる。
しかも、隠蔽(インペイ)体質の捏造(ネツゾウ)好きとくる。それゆえ、ナニがナンでも真実をオープンにしていこう、などとは、まず、思わない。
そして、必ずダレかを、ナニかを、敵に見立てる。共通の敵をつくって仲間意識を高め、共に闘っていこうという気運を煽(アオ)る。
ついでに、調子に乗って、法律まで、憲法まで、都合がイイように変えちまえ~。などというコトも、結構、得意だったりする。
ふ~。
こうして、ナゼにそこまでクソなのか、の、その理由を、一つひとつ挙げてみて、あらためて、やっぱり「クソだな」、と、痛感も、確信も、納得もする。
「じゃ、どうすればいいんだよ」、などと、言われてしまいそうだが、ソレは、いたって簡単。その真逆をすればいいだけだ。
まず、問題点を、真っ向から解決する。少なくとも、その気概をもち続ける。
そして、ナニがナンでも真実をオープンにする。
まかり間違っても、共通の敵をつくって、仲間意識を高めたりしない。
ついでに、調子に乗って、都合がイイように法律やら憲法やらを変えてしまわない。
コレだけで、充分である。
(つづく)