ガッコ ノ センセ ノ オトモダチ vol.1051

はしご酒(Aくんのアトリエ) その百と百と百と百と八十二

「ツトメルシセイハ ダイジ! ツトメルシセイハ ダイジ?」

 まどろっこしい。

 ホント、もう、マジで、まどろっこしい。

 たとえば、決断します!、と言えば、みんな、助かるはずなのに、決断しようと努める姿勢は大事、と、言ってしまう。

 あるいは、もう止(ヤ)めます!、と言えば、みんな、モヤモヤしていたモノがスッキリするはずなのに、止めようと努める姿勢は大事、と、言ってしまう。

 この、ナニがナンでも煙(ケム)に巻いてやろうという姑息な手法が、より良いモノを求めて議論することが目的の国会で、ちょっとしたブームになりつつあるというから情けなくなる。

 「おそらく、いわゆる高学歴と言われている方々が、英知を、悪知恵を、絞りに絞って、一般ピーポーたちを逸(ハグ)らかし煙に巻くあの手この手を考えておられるのでしょうけど。たまに国会などを見ていて、よくもまあ、あんな逃げ口上を考え付くことができるな~、って、思うことがあります」

 「ま、悲しいかな、ソレも、あの人たちの仕事だからな」

 「し、仕事、ですか」

 たしかに仕事なのだろうけれど、あの人たちは、そんな仕事に貴重な労力と時間とを注ぎ込むことに、情けなくはならないのだろうか。

 「そう、仕事だ。深夜遅くまで、場合によっては徹夜で、逸らかし煙に巻くあの手この手を考えに考え抜く。ソレが評価されれば出世にも繋がる、という珍妙なシステムなのだから、もう、どうしようもない」

 ふ~。

 そういえば、先日も、隠蔽(インペイ)パラダイスの国会で、「情報公開に努める姿勢は大事」などと、シモジモじゃないトッてもおエライ人が、澄ました顔をして宣っていたな~。(つづく)