はしご酒(Aくんのアトリエ) その百と百と百と百と八十二
「ツトメルシセイハ ダイジ! ツトメルシセイハ ダイジ?」
まどろっこしい。
ホント、もう、マジで、まどろっこしい。
たとえば、決断します!、と言えば、みんな、助かるはずなのに、決断しようと努める姿勢は大事、と、言ってしまう。
あるいは、もう止(ヤ)めます!、と言えば、みんな、モヤモヤしていたモノがスッキリするはずなのに、止めようと努める姿勢は大事、と、言ってしまう。
この、ナニがナンでも煙(ケム)に巻いてやろうという姑息な手法が、より良いモノを求めて議論することが目的の国会で、ちょっとしたブームになりつつあるというから情けなくなる。
「おそらく、いわゆる高学歴と言われている方々が、英知を、悪知恵を、絞りに絞って、一般ピーポーたちを逸(ハグ)らかし煙に巻くあの手この手を考えておられるのでしょうけど。たまに国会などを見ていて、よくもまあ、あんな逃げ口上を考え付くことができるな~、って、思うことがあります」
「ま、悲しいかな、ソレも、あの人たちの仕事だからな」
「し、仕事、ですか」
たしかに仕事なのだろうけれど、あの人たちは、そんな仕事に貴重な労力と時間とを注ぎ込むことに、情けなくはならないのだろうか。
「そう、仕事だ。深夜遅くまで、場合によっては徹夜で、逸らかし煙に巻くあの手この手を考えに考え抜く。ソレが評価されれば出世にも繋がる、という珍妙なシステムなのだから、もう、どうしようもない」
ふ~。
そういえば、先日も、隠蔽(インペイ)パラダイスの国会で、「情報公開に努める姿勢は大事」などと、シモジモじゃないトッてもおエライ人が、澄ました顔をして宣っていたな~。(つづく)