ガッコ ノ センセ ノ オトモダチ vol.895

はしご酒(Aくんのアトリエ) その百と百と百と二十六

「ダマス ジダイ」②

 ・・・

 「二つ」

 「二つ?」

 「とりあえず、二つあるような気がします」

 「おっ、興味あるね~、是非、聞かせてくれよ」

 「一つは、金(カネ)、お金の魔力」

 「お金の魔力?」

 「そうです、その魔力。そんなお金の魔力にズルズルと吸い寄せられる。いったん吸い寄せられてしまうと、どんなにダークなチャンスでもチャンスであるなら、そのお金のために、いかなる悪魔の手口にも手を染めてしまう」

 「お金、ね~。で、騙して騙して騙しまくって金儲け、と、いうわけか」

 「そして、もう一つ。権力、権力への飽くなき執着。手にした権力を手放さないためにはナンだってする」

 「権力への飽くなき執着?」

 「ナニがナンでも手放したくない。そのためなら悪魔にだって魂を売る。いったん売ってしまえば、あとは、お構いなしにピーポーたちを騙す。騙してでも権力を守る、守り通す」

 「騙してでも権力を守り通す、とはな。おそらく、改竄(ザン)、捏造、隠蔽(ペイ)、黒塗り、知らぬ存ぜぬ、名誉毀損だ、訴えてやる~、と、これまでも、これからも、そうやって守り通してきたのだろうし、守り通していくのだろうな」

 「でしょうね」

 「なんにしてもだ、どちらも、恐ろしいほど歪みに歪みまくっているよな」

 恐ろしいほど歪みに歪みまくっている、か~。

 「騙す時代は、歪みの時代。と、言ってもいいかもしれませんね」

 「歪みの時代?。なるほど、歪みの時代、ね~。歪んでしまっているがゆえに、一般ピーポーの目には真実が、見えにくくなってしまっているのかもな」

 だから、騙されてしまう。

 騙されても気付かない、気付けない。

 コレほど恐ろしいコトはない。

(つづく)