ガッコ ノ センセ ノ オトモダチ vol.863

はしご酒(Aくんのアトリエ) その百と百と九十四

オビ=ワン・ケノービ ノ コノコトバ」

 「 May the force be with you 」

 ん?、あっ!、スターウォーズ

 「この、フォースと共にあらんことを、で、有名な『スターウォーズ』だけれど、僕は、むしろ、オビ=ワン・ケノービの、コチラの、このセリフ、この言葉、の、方が、なぜか印象に残っている」

 お~、オビ=ワン・ケノービ

 「 You're going to find that many of the truths we cling to depend greatly on our own point of view 」

 わっ、長い英文。

 ん~・・・。

 つまり、真実は、私たち一人ひとりのその見方によって大きく左右される、か、な。

 「この言葉、コレほどまでにトゥルースとピュアとフェイクとミクスチャーとが入り乱れた現代社会であるがゆえに、妙に響いてくるわけよ」

 入り乱れた、現代社会、か~。

 「所詮、真実なんてものは、どこまでも、己の眼力次第だということなのだろうな」

 あくまでも私個人の思いだが、やたらと戦う『スターウォーズ』に、無条件に好感触を抱いているわけではない。むしろ、嫌悪する場合すらある。この感触は、毎週楽しみにしている某局の大河ドラマに抱いているモノと似ている。楽しみにしつつも、ナゼ、そこまで人を殺すのか、ナゼ、正義の名の下(モト)に、苦渋の決断であったにせよ、身内まで手を掛けることができるのか、などと思ってしまう。そして、その度に、「正義」とは、いったい、ナンなのか、ソレは、正真正銘の「正義」なのか、と、どうしても、私は、そんな、ドコまでも怪しい大義名分の塊(カタマリ)のような「正義」に対して、ドコまでも懐疑的な眼(マナコ)を向けてしまうのである。

 だから、だからこそ、Aくんは、オビ=ワン・ケノービのこの言葉に、感じるモノがあったのだろうな。(つづく)