ガッコ ノ センセ ノ オトモダチ vol.501

はしご酒(4軒目) その百と百と四十二

「コドモタチ ハ コノホシ ノ ミライ」①

 子どもたちの、学ぼうとする気持ち、学びたいと思う心、が、トンでもないことによって阻害される、摘み取られる、などということは、絶対にあってはいけないことだし、紛れもなく、そんなことは、この星の、この今を生きる我々大人たちの、屈辱的な恥でもある。ということを、決して忘れるべきではない、と、クールでありながらもジュッと熱く語るAくん。

 なのだけれど、この星の大人たちは、この星の未来を担う子どもたちのために、はたして、脇目も振らずに邁進しようとしているのかどうか、残念ながら、甚だ、怪しい、と宣う。

 なぜ、そんなことになってしまうのだろう。未来は、子どもたちにかかっているというのに。

 「なぜ、邁進できないのですか」、と私。

 ん~・・・、と、少しの間、黙考しているかのように見えたAくんは、その表情を、あらためてキリリと引き締め、端的に、簡潔に、結論付ける。

 「未来の軽視」

 「未来の、軽視、ですか」

 「そう。未来を担う子どもたちは、この星の未来そのもの。目先のもにばかり心を奪われる大人たちによる未来の軽視は、そのまま、子どもたちの軽視に繋がる。だから、それゆえに、邁進など、到底、できるはずもない。悲しいかな、現実は、屈辱的な恥まみれ、だということだ」

(つづく)