ガッコ ノ センセ ノ オトモダチ vol.404

はしご酒(4軒目) その百と五十五

「ユカイハン ト カネノモウジャ ト ソノナカマタチ」①

 デマゴーグ(demagogue )という言葉の意味を、ご存知か、とAくん。

 いつの世も、民衆の心は脆弱(ゼイジャク)で揺れ動きやすい、というその泣きどころを、見事なまでにグサリと突いてくる、悪魔の所業の一つである、らしい。

 「デマゴーグって、デマのことですよね。デマを飛ばす、デマを流す」、と、とりあえず、その初歩的なところを確認する私。

 「そう、デマを流す、それそれ、それだ」

 いま流行りの、ネットなどで無尽蔵に垂れ流されるフェイクニュースとは、全く別種のものなのか、それとも、時流に乗ったネーミングというだけで、その中身はほぼ同じ、ということなのか、そのあたりのことはよくわからない。

 そして、もう一つ、私の心の中でプッと芽生えた疑問がある。

 なぜ、デマは飛ばされるのか、流されるのか。まさに、ナゾがナゾ呼ぶナゾナゾワールド、なのである。(つづく)