ガッコ ノ センセ ノ オトモダチ vol.236

はしご酒(3軒目) その六十五

「デモ ト シカ ト トキドキ オンシ」①

 また一つ、気になることがある。

 世間における、職業としての学校の先生の立ち位置というものが、どうしても気になって仕方がない。

 とくに、中学校の先生。

 発展途上である心揺れうごめく子どもたちの、成長の一翼を担う、非常に重要な立ち位置であり、職業であるにもかかわらず、どう贔屓目で見ても、世間から、憧れの職業と見られているとは、到底思えない、というところが、心底、ナゾがナゾ呼ぶナゾナゾワールドなのだ、と思わざるを得ない。 

 なぜなのだろう。

 かなりのお気に入りとなりそうな、真っ赤なエル・ディアブロの「柔」のチカラも借りつつ、その真相究明に、少しだけ、挑んでみようと思う。(つづく)