はしご酒(Aくんのアトリエ) その六百と三十九
「ゴヨウキキ ノ キキ」
「つまるところ、政治家は、『御用聞き』みたいなモノなんじゃないか、ってね」、とAくん。
ご、御用聞き?
「その御用が、本当に必要なモノなのか、なんてことはこの際どうでもよくて、とにかく票に繋げるために「任してくださいよ、バッチリやらせていただきますから」的な、そんな御用聞き政治家が、結局、ヤヤもするとカネカネカネにまみれがち、だということだ」
カネカネカネにまみれがち、か~。
「巷でザワついているあの政治献金なんて、まさにソレですよね」、と私。
「政治献金、ね~。たしかに、合法的御用聞き、って、感じだよな。だけど、そんな掟破りの要求ではない純粋な応援、てのも、あるだろうからな」
純粋な応援、か~。
「見返りを求めない応援。ソレなら素晴らしいと思います。が、ソレって、政治家自身が、よほどシッカリしたものをもっていないと難しいですよね」
「コトと次第によっては、ソレは受けられない。と、言える政治家でないとダメだってことだな」
「そうです。しかし、そんな政治家、そう簡単にはいないですよね」
「いないかもな~。大きな権力を握れば握るほど、真っ当な信念がガラガラと崩れていく、ブチュブチュと腐っていく。って、感じだから。とくに、あの世界は」
ガラガラでブチュブチュ、か~。
ふ~。
・・・
ナニか必要なモノはございませんか?
コレコレが必要です。
いや、そのコレコレは、法的にも安全面でも、問題も危険性もありますので、ちょっと難しいですね。
そんな硬いコト言わずに、額も数も、かなり上乗せして買わせてもらいますし、悪いようにはしませんから。
そうですか~。じゃ、ココだけの話ということで。ヨソには黙ってて下さいよ。
みたいなコトが、結構、罷り通っているような気がしてならないのである。
御用聞きの、危機。
まさに、御用聞き政治家たちによるトンでもない危機が、もう、すでに、目の前に・・・かも。(つづく)