ガッコ ノ センセ ノ オトモダチ vol.1194

はしご酒(Aくんのアトリエ) その六百と二十五

「ペッジョ! ヨウカイ ケツゼイ デ ノミクイ」

 「日々、国家国民のために粉骨砕身、心血を注いで務め続けてきた政治家の、やるコトなすコトは、全て、政治、政策、活動」

 は?

 「で、あるからして、当然のごとく、ナニもカも血税によって賄(マカナ)われるのが、筋(スジ)。と、いうような基本的なコトも理解できないような国民に、政治を語る資格なし!」

 ひ?

 「たとえば、銀座での呑み食いも、一般ピーポーのように、ただ漠然と、意味もなく呑み食いしているわけじゃ、ない」

 ふ~ん。

 「国家国民のために、呑みたくもない上等の酒を呑み、食べたくもない高額の飯を食らう」

 へ~。

 「にもかかわらず、政策活動費の使い途(ミチ)を公表しろ、とは、ナニゴト。バカも休み休み言え」

 ほ~。

 「と、あの人たちは、マジで考えているとしか思えないんだよな」

 ほっ。

 「ひょっとしたら、『政治家の排便は政治活動。トイレットペーパーも、もちろん、血税で』などと、まで、言い出しかねない」

 ほっ、ほっ、ほ~。

 「僕はね」

 ん?

 「魂の奥深くでニヤニヤとほくそ笑みながら、上手い具合にあの人たちを操っている妖怪の仕業(シワザ)なんじゃないか、って、かなり真剣に訝(イブカ)しんでいる」

 ん~、なるほど。

 妖怪の仕業、か~。

 たしかに、そうかもしれないな。

 「妖怪ケツゼイデノミクイの仕業でもない限り、銀座あたりで、堂々と、胸を張って、『血税で呑み食い』なんて、普通、できんだろ」

 できない。

 絶対に、できない。

 ペッジョ(Peggio)!、妖怪ケツゼイデノミクイ。

(つづく)