はしご酒(Aくんのアトリエ) その五百と九
「マダ ミライヲ ミナイ マダ メサキノ リエキ」
ナンとなくだけれど、ジワジワとながらも、ココにきてようやく、北欧の若者たちのように、社会問題が、政治が、政治に絡む問題の数々が、この国の若者たちの間で語られるようになりつつある、ように思える。
悲しいかな、理屈抜きに従順な国民の育成を教育の基本に、コッソリと置いてきた成果だとは思うが、その歪んだ成果が、ずっと呪縛になってきたのである。
そう、呪縛。
しかしながら、あの、大人たちによるワケのわからない悪行、愚行、が、イヤというほど繰り返されてきたおかげで、さすがに、そうした呪縛も氷解してきたのだろう。
私たちが考えなければ、誰が未来を考えるのだ。
私たちが動かなければ、誰が未来を変えるのだ。
と、いう、思いが、若者たちの中に芽吹き始めたのかもしれない。
圧倒的な権力を握る大人たち。
圧倒的な権力に縋(スガ)る大人たち。
もちろん、皆が皆、というわけではないが、ナゼか、大人たちは、この期に及んでも、まだ、未来を見ない。見ようとしない。まだ、目先の利益しか考えない。考えようとしない。
ん~。
そろそろ、そんな大人たちに、見切りを付ける時が来たのではないか、とさえ思えてくる。
目先の、その場しのぎの屁理屈ばかりを捏(コ)ねている間に、ナニもカもを萎(シボ)ませてしまった大人たちの罪は、あまりにも深く、重い。(つづく)