はしご酒(Aくんのアトリエ) その百と百と二十五
「エイチ ト キガイ ト カクゴ ト マギャクノ マツリゴト」
英知と悪知恵とは違う。
気概と傲慢(ゴウマン)とは違う。
覚悟と往生際が悪いとは、ナニからナニまで全くもって違う。
英知と気概と覚悟との渾然一体型こそが政(マツリゴト)であるべきはずなのに、いかんせん、この世の中の政は、ヤヤもすると、どうしてもその真逆の、悪知恵と傲慢と往生際が悪いとの、悪しき渾然一体型になりがちだ。と、またまた一気に吐き捨てるように捲し立てた、Aくん。
よほど、腹に据えかねることがあったのだろう。その言葉の節々に、憤りが、火花かナニかのようにバチバチと飛び散る。
自分のコトなどよりも、自分以外のコトが気になって仕方がない、気に掛けたくなる。自分の幸せなどよりも、自分以外の人々の幸せが気になって仕方がない、気に掛けたくなる。そんなピーポーたちが政を司るからこそ、真っ当な政治が可能なはずなのに、現実は、悲しいかな、Aくんの指摘通り、真逆、な、ようだ。
悪知恵と傲慢と往生際が悪いとの渾然一体型のシモジモじゃないピーポーたちが、巨大な権力を握り、エラそうに踏ん反り返っているようでは、もう、原発を含むエネルギー問題にも、待ったなしの環境問題にも、憲法の改正問題にも、普天間や辺野古の基地問題にも、世界規模の感染症への対応問題にも、そして、積もりに積もった不正たちの問題にも、清く正しく真っ当に取り組む、どころか、更にドロドロと真っ黒まみれに取り組む、しか、できないような気がしてならないのである。(つづく)