ガッコ ノ センセ ノ オトモダチ vol.139

はしご酒(2軒目) その四十一

「プチプロ!」②

 「プチプロ? パチプロ?」、とOくん。

 似てはいるが、パチプロではない、ことぐらいは、話を聞いていればわかるでしょう、などと、ココロの中で突っ込ませていただいているうちに、そういえば、かなり前に、たまたま居酒屋で隣り合わせになったパチプロ夫婦、元気にしているだろうか、と、突然、アタマの中で甦る。 

 プロとしては、圧倒的に旦那さんが上(と奥さんが言っていた)らしく、パチンコ道、パチプロ道の話題となると、奥さんに対してだけは、俄然上から目線であったな~。

 そのパチプロ夫婦、たしか、旦那さんが、千葉県の開店したてのパチンコ屋さんに赴いたときに、奥さんと出会ってナンチャラカンチャラという、そんな感じの馴れ初めであったと記憶する。

 そして、聞けば聞くほど、日本中を股に掛けるパチプロ人生の自由な感じが、なんとなくパチパチと伝わってきて、それはそれでいいかな、と、思ったりしたことを、なんとなく思い出す。

 あのパチプロ夫婦には、「そんなことないっす、命、賭けてまっすよ~」(そんな感じの話し方だっような)と否定されるかもしれないけれど、申し訳ないが、残念ながら、お兄さんが言うような、命、イノチ、のへばりつきぐあいは、ちょっと弱いような気がした。が、その強靭な精神力だけは、とくに旦那さんの目ヂカラから、充分に感じとることができたのである。

 あの日から、随分と時間が経過したけれど、今でも、あの強靭な精神力溢れる目ヂカラで、パチプロ道に邁進している、のだろうな~きっと。(つづく)