ガッコ ノ センセ ノ オトモダチ vol.1173

はしご酒(Aくんのアトリエ) その六百と四

「セイカイ ハ ダッポウ ゴクラク

 政治家は、ナゼ、法を守らない?

 守りたくない?

 守る必要がない?

 守らなくても、大丈夫?

 ひょっとしたら、法なんて守らなくてもいいように、法で、守られている?

 さすがに、ダレもカレも、ミンナがミンナ、ナンでもカンでも無法地帯、と、まではいかないだろうけれど、時折、たとえば、「その程度の額で、元首相は、しょっ引けねえな~」などと耳にすることがあったりするものだから、どうしても、あの人たちは特別なのでは、特権階級なのでは、と、勘ぐってしまう。そして、その勘ぐり、それほど的外れではないように思える。

 なぜなら、普通、民間の一般ピーポーの場合、額なんて関係なく、言い訳無用の、即逮捕、なのである。にもかかわらず、少々のコトでは、そう簡単にはしょっ引かれないとなると、やっぱり政治家は、より大きな権力を握れば握るほど法によって守られる。と、いうような、実に有り難いシステムになっているのかもしれないな。

 「法をつくっている当人たちが法を守らなくてもいいのですから、もう、世も末ですよね」

 「わからないようにアレコレ手を加えて、自分たちを守ってくれるような法に仕立て上げているんだろうよ」

 たしかに、なんとでも解釈できるようなザル法が、結構、あったりする。

 「まさに政界は、無法地帯、無法地獄、ですね」

 「いや。それを言うなら、無法極楽。あるいは、脱法極楽」

 ん?

 「あの人たちにとって、あの世界は、極楽以外のナニモノでもないだろうからな」

 ん~、なるほど。

 政界は、無法、脱法、極楽。か~。

(つづく)