ガッコ ノ センセ ノ オトモダチ vol.1154

はしご酒(Aくんのアトリエ) その五百と八十五

「トリアエズ ケッコンシロ コドモヲウメ ソダテロ ソダテナガラ ハタラケ ゼイキンモ シャカイホケンモ オサメロ」

 「ある若き女性の、切実なる心の、魂の、叫びだ」

 ん?

 「とりあえず、結婚しろ。子どもを産め。育てろ。育てながら働け。税金も、社会保険も、納めろ」

 ん、んぅわ~。

 「まるで、無理やり戦場に駆り出され、そして、ドップリ疲弊してしまった戦士のようですね」

 「戦士ね~。たしかにそうかもしれない。普通、誰も、好き好んで、戦場になんか行きたくはないだろうからな。それほど、彼女は追い詰められているということだ。しかも、ソレは、彼女に限ったことではなくて、誰も彼もが、皆、そんな風に追い詰められてしまいかねない、という、そんな国に、もう、この国は、なってしまっているのだろうな」

 「オマケに、ヘタをすると、そうやって、命懸けで育て上げた我が子が、マジに戦場へ、と、いうことも、近い将来、充分にあり得るわけでしょ」

 「あり得るよな~。バカが、バカを呼び集め、誰かが得をする、儲かる、そんなバカバカワールドを、懸命に、つくり上げようとしている、ってわけだ。ホント、恐れ入るよ、まったく」

 お酒の量も、それなりに、結構な量になりつつある。それゆえ、もう、Aくんのその熱く燃える魂の本音は、そう簡単には、誰にも、止められそうにない。でも、だから、イイのだ。だから、このまま、永遠に、グイグイ叫びまくり続けていてほしい、と、心底、思う。

 こんな、こんな今でも、ナゼか、バカみたいに余裕がありまくるピーポーたち。そんなピーポーたちが選んだ議員たちによる国会なのではなく、とにかく、追い詰められ、切羽(セッパ)詰まったピーポーたちの、その魂が選んだ議員たちによる国会であることが、まず、第一歩なのではないだろうか。

 もちろん、だからといって全てが一気に好転するとは思えない。この世の中、悲しいかな、そうは問屋が卸さないのである

 たとえば、利権まみれの大企業やら、スポンサー頼みの大手メディアやら、そして、そんな、弱者に寄り添ったようなモノであっては大いに困る、数多の、カルトピーポーたちやらから、当然のごとく、アレやコレやとイチャモンをつけられまくってしまうのだろう。しまうのだろうけれど、それでも、それでもきっと、ソコから、ナニかが変わっていくような、そんな気がしてならない。(つづく)

 

 

 

 

追記

 優勝パレード。

 選手たちにはナンの恨みもないけれど、ソコに、ナニかの臭いを嗅ぎ付けて、ベチャッとへばり付こうとする政治関係者たちには、底知れぬ気持ち悪さを感じてしまう。

 しかも、世界がタイヘンなコトになっているのだ。そして、トンでもない数の、なんの罪もない子どもたちまでが、犠牲になっているのである。

 祝勝、ならぬ、縮小、という、選択肢も、この今だからこそ、当然、あってイイのではないか。