ガッコ ノ センセ ノ オトモダチ vol.1123

はしご酒(Aくんのアトリエ) その五百と五十四

「アラタナル ニダイセイトウセイ」

 なんとなくウケ狙いの、そんな小賢(コザカ)しい「身を切る」パフォーマンスは、もういいから、その身がマジで腐っているなら、自ら本気でズバッと斬り捨ててほしいよな、とAくん。なんだかちょっと、物騒な幕開けである。

 「どの政党がドウのコウのなどと言うつもりはサラサラないが、たった二つの政党だけで、議員による犯罪の9割以上を占めている、と、たまたま耳にしたわけよ」

 たった二つの政党だけで、9割以上、とは。

 「いくらなんでもソレはないだろ、と、思いたいが、万が一にもソウだとしたら、その、違う意味での二大政党の、存在そのものが問われる一大事件だと、僕なんかは思ってしまうんだけどね」

 お、お~、新たなる、二大政党制の誕生か。

 などと、チャカしている場合では、ないか。

 先ほども少し触れたが、以前からズッと、私は、とくに国会議員の、その定数も報酬も、減らす必要なんてないと言い続けている。ソレどころか、できることならもっと増やしたっていい。ただし、ただしだ。犯罪はもちろんのこと、トンでもないウソ、デタラメな権力行使、ダークな金儲け、アリ得ない人権侵害、差別発言、などなどに手を染めてしまったその時点で即刻クビ!、復活なし!、という法律を、今すぐにでもつくるべきだとも思っている。

 そう、本気の法律。本気の、自ら己を律する法律。

 実に情けないコトだが、たいしたニュースにもならないぐらい議員による犯罪などなどが当たり前のようになりつつある。Aくんが言うように、ウケ狙いの「身を切る」ではない本気の「身を斬り捨てる」が、もうそろそろ必要な、そんな時代に突入してしまっているような気がしてならない。

 ま、あの人たちは、結局、ナンやカンやと御託ばかりを並べるだけで、まず、本気の「身を斬り捨てる」なんて、するわけがないし、できるはずもない、だろうけれど。(つづく)