ガッコ ノ センセ ノ オトモダチ vol.711

はしご酒(Aくんのアトリエ) その百と五十二

「ビビルマン!」②

 デビルマンの遠い親戚筋(?)にあたる(らしい)ビビルマンが、ビビりながらも、そこかしこで増えつつある、とは。

 ナニやらその背後に、この世界が抱えている、如何(イカン)ともし難い悲哀の、その肥大化を、どうしても感じてしまう。

 「でもね、一部の心ある人たちは、その当時から、そんなビビルマンたちに対して、単に、ダメだ、と、頭ごなしに批判するんじゃなくて、それなりに不憫(フビン)に思っていたみたいなんだな。そのことを如実に表しているのが、3番まである阿久悠作詞の、主題歌、♪デビルマンのうた、の、この歌詞。僕には、それぞれの冒頭部分が、そんなビビルマンたちへの応援歌のように聴こえて、ならないんだよな~」

 

 裏切り者の 名を受けて

 すべてを捨てて たたかう男

 

 はじめて知った 人の愛

 そのやさしさに めざめた男

 

 ココでトドメの、リフレイン。

 

 裏切り者の 名を受けて

 すべてを捨てて たたかう男

 

 なるほど、なるほどね~。Aくんが感じるその思い、なんとなくながらもわかる気がする。

 そして、Aくん、またまたまたまた声高らかに、歌い上げる。

 

 ♪あっれっは~だれっだ 

  だれっだ 

  だれっだ 

  あっれっは~ビビッル

  ビビルマ~ン ビビルマ~ン

(つづく)