はしご酒(Aくんのアトリエ) その百と五十二
「ビビルマン!」②
デビルマンの遠い親戚筋(?)にあたる(らしい)ビビルマンが、ビビりながらも、そこかしこで増えつつある、とは。
ナニやらその背後に、この世界が抱えている、如何(イカン)ともし難い悲哀の、その肥大化を、どうしても感じてしまう。
「でもね、一部の心ある人たちは、その当時から、そんなビビルマンたちに対して、単に、ダメだ、と、頭ごなしに批判するんじゃなくて、それなりに不憫(フビン)に思っていたみたいなんだな。そのことを如実に表しているのが、3番まである阿久悠作詞の、主題歌、♪デビルマンのうた、の、この歌詞。僕には、それぞれの冒頭部分が、そんなビビルマンたちへの応援歌のように聴こえて、ならないんだよな~」
裏切り者の 名を受けて
すべてを捨てて たたかう男
はじめて知った 人の愛
そのやさしさに めざめた男
ココでトドメの、リフレイン。
裏切り者の 名を受けて
すべてを捨てて たたかう男
なるほど、なるほどね~。Aくんが感じるその思い、なんとなくながらもわかる気がする。
そして、Aくん、またまたまたまた声高らかに、歌い上げる。
♪あっれっは~だれっだ
だれっだ
だれっだ
あっれっは~ビビッル
(つづく)