はしご酒(3軒目) その六十七
「デモ ト シカ ト トキドキ オンシ」③
もちろん、心ある、やる気もある、そんな先生方も、数多くおられたとは思う。
だけれども、それでも世間は、そういう目で、学校の先生という職業を見ていたのだ、と、どうしても私には思えてしまう。それほど、その「デモシカ」先生という言葉からは、負の臭いがプンプンと放たれている、ということだ。
そして、そのことは、その頃から、憧れの職業ではなかった、ということまで、しっかりと伝えてくれる。
ひょっとしたら、企業でバリバリと活躍することができそうにない者が、仕方なしに、という程度の、そんな位置づけで、あったのかもしれない。
そんなことをアレコレと考えているうちに、なんだか心の中が重たくなってきてしまい、真っ赤な悪魔のチカラも及ばず、挑もうと試みた真相究明の幕は、早々に下ろされそうになる。(つづく)