ガッコ ノ センセ ノ オトモダチ vol.238

はしご酒(3軒目) その六十七

「デモ ト シカ ト トキドキ オンシ」③

 もちろん、心ある、やる気もある、そんな先生方も、数多くおられたとは思う。

 だけれども、それでも世間は、そういう目で、学校の先生という職業を見ていたのだ、と、どうしても私には思えてしまう。それほど、その「デモシカ」先生という言葉からは、負の臭いがプンプンと放たれている、ということだ。

 そして、そのことは、その頃から、憧れの職業ではなかった、ということまで、しっかりと伝えてくれる。

 ひょっとしたら、企業でバリバリと活躍することができそうにない者が、仕方なしに、という程度の、そんな位置づけで、あったのかもしれない。

 そんなことをアレコレと考えているうちに、なんだか心の中が重たくなってきてしまい、真っ赤な悪魔のチカラも及ばず、挑もうと試みた真相究明の幕は、早々に下ろされそうになる。(つづく)