ガッコ ノ センセ ノ オトモダチ vol.222

はしご酒(3軒目) その五十一

「ローリング ナ ストーン」①

 「石は、コロがるのか、コロがされるのか」

 ん?

 次々と繰り出されるZ’さんの唐突口撃。に、若干、怯(ヒル)みつつも、なんとなく心地いい、そんな感じで聞き入る、私。

 「コロがされているうちは、永遠に石コロのままという気がするが、石コロのままで充分に満足、右に左に前に後ろにコロコロとコロがされて本望という考え方も、ソレはソレでありかな」、とZ’さん。

 ん~。

 コロコロとコロがされるのもまた、この乱世を生き抜くための一つの処世術、ということだろうか。

 「でも」

 んん?

 「やっぱり、コロがされる石コロではなく、自分の意思で、自分が正しいと信じる道をコロがり続ける石でありたいし、この星の未来を担う若者たちにも、そうであってほしい。かな」

 んん~。

 おそらく、この後半部分が、Z’さんの本音なのだろうな。

 「そう、rolling stone(ローリングストーン)。前だけを向いて、己の意思で新たなる地を求めてコロがり続けるヤングパワーこそが成功を掴み取る」

 ローリング、ストーン、か~。

 そして、大のお気に入りであるらしい、ロックバンド、ローリング・ストーンズもまた、絶対に単なる石コロなんぞであるはずがなく、コロがり続ける根っからのローリングなストーンたちであるに違いない、と、目一杯飛躍しながらも実に気持ち良さそうに補足する、その、Z’さんの、静かながらもボワッと燃える熱き思いにほだされた私も、心の中で、ボワッと叫ばせてもらう。

 若者たちよ、ナニモノも恐れず、ローリングなストーンで、ドドドドド~ンと、いってみよう!

(つづく)